中公新書<br> パリからの旅 1989~1991―いま、ヨーロッパは

中公新書
パリからの旅 1989~1991―いま、ヨーロッパは

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  • サイズ 新書判/ページ数 185p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010605
  • NDC分類 293.09
  • Cコード C1226

内容説明

1989年から2年間、海外研修という形で2年間のフランス生活を送ることになった著者は、この機会に、93年のヨーロッパ統合を前にした〈南〉を、生活レヴェルで見ておこうとする。東欧、シチリア、ポルトガル、テネリフェ島、南仏の田舎を旅し、太陽と風と人々の生活に触れながら確認するヨーロッパの肌ざわり。

目次

1 テネリフェ島―谷間が残した本と記念碑
2 東欧の春―せっかちなチェコスロヴァキア人、のんびりしたハンガリー人
3 シチリアの雑種文化―21世紀のヨーロッパ?
4 ポルトガル、その動と静―二つの選択肢
5 フランスの田舎暮し―窓ぎわのラヴェンダ
6 私と旅―結びにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

397
著者の海老坂武氏はフランス文学者。タイトルからは、パリを起点にその近郊への日帰り、あるいは1泊くらいの旅を想像する。そう、例えばシャルトルとか、シェルブールとか。ところが、実態はそうではなく、著者がたまたま在外研究でパリに滞在中の2年間に、パリから行ったヨーロッパの主に辺縁部への旅と思索を記したエッセイ。カナリア諸島、東欧、シチリア、ポルトガル、そしてプロヴァンスが選ばれた。それらの地の社会・政治、文化状況が語られるが、著者はどうやら健啖家であるらしく、食物への言及も多い。最も興味深かったのはシチリア。2018/04/08

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