感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
49
【再読】奥付1966年初版、1991年36版を重ねたロングセラー。法医学者・上野正彦氏の著書を読んで、法医学に興味を抱いたころに初読み。東京都監察医務院でも上野氏の先輩にも当たる著者の書きぶりは、法医学教室での講義のように、目の前の死因不明の遺体を、いかに医学的に説明できるかに論点が置かれているように感じた。札幌医科大学教授になってからの、北海道での検死の事例紹介が興味深い。2023/12/02
ひなっとぉ
30
63点…刑事ものの小説やドラマでよく目にする内容が多く出てきて楽しめました。とくに自殺か他殺かの見極めや、死亡推定時刻の割り出しかたなど興味深かったです。過去の事例も多く取り上げられているのもよいと思います。ただ書かれたのが1966年とかなり前なので、きっと現代では新しい検証方法とかも出てきているのかもしれませんね。2012/01/22
OjohmbonX
4
66年の本なので、生化学的な分析なり何なりは今の方がかなり発達してるんだろうなとは思うけど、それでも読んで面白かった。人間の器官はあちこち膜で覆われているのでそこに血が溜まるだとか、基礎知識として人体がどういう構造になってるかとか、死亡してから人体がどう変化するかという話だけでも面白い。あと、頭だけで浮いて川を流れるのかな、ちょうど腐敗が進んだ遺体があるし試したいな、でもどうかなあと思ったけどやってみました。浮きました。みたいなこと書いてて今だったら倫理的に問題になっちゃうと思って笑っちゃう。ゆるすぎる。2014/07/31
新橋九段
1
昔の本ではあるが基本は変わるまい。情報量がとにかく多い。2021/04/07
儚俣
1
少し古いがなかなか興味深い内容ばかり。上野氏の「死体は語る」と構成が似た部分があるが、この本を下敷きにしたかな?2013/11/16