感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
46
再読。冒頭とラストは文字学の一般論に近いが、それ以外が実におもしろい部分。古代エジプトのヒエログリフの具体的な発達・発展の歴史が語られ、知らず知らずのうちに、古代エジプト3千年の歴史を過ごしたような気分になる。アルファベットの淵源がヒエログリフだとは知っていても、どうやってABCが生まれてきたかという説明には、なかなかお目にかかれないものである。また古代エジプトのテクストを翻訳で読めるのも楽しい。「エジプトのギリシャ化」という言葉には唸った。2017/12/26
へくとぱすかる
35
1962年の初版で読了。定価200円が時代を感じる。古代エジプトの文字・ヒエログリフがメイン。当時、廉価版でこんなに詳しい本はおそらくなかっただろう。エジプトの文化・歴史を、解読された資料によって年代を追って解説し、有名なシャンポリオンによる解読のエピソードは、類書とは逆に、最後に付け足す形になっている。今は完全に読める文字なので、新たな資料の出現が待たれるところだろう。2015/10/12
Mentyu
1
一般に「象形文字」と呼ばれている文字、特にヒエログリフについて中心に解説した本。著者がエジプト学の方なのでエジプト関連の記述が大半を占めているけど、インディアンの絵文字や漢字などについての言及もある。2013/06/21
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
1
☆×4.0…この本は古い本なのでこの本当時では解明されていなかった文字は解読されているかも(?)しれません。教科書では決して教えてもらうことのない象形文字や表形文字などの解読をしている本。私はそれよりもエジプトの人の書いた文の流れるような美しさに惹かれましたが。かなり解読は日本人にはきついように感じました。最後に書かれているのも表示に印象的でした。確かに板書に手間がかかるというのは私たちの文字のデメリットですよね…2012/11/01
meg
0
面白かった。古本屋でタイトルに惹かれて買った。 考古学のようで、とても読みやすい。写真も当時にしては状態良く感じる。何かおもしろい問題集を解くように、解読する様に読めた。象形文字への興味のとっかかりとなれた。2022/07/20