叙情と闘争―辻井喬+堤清二回顧録

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040337
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作家・辻井喬と実業家・堤清二の邂逅!――特異な個人史、かつ貴重な昭和史として読売新聞連載中から話題を呼んだ回想の単行本化。

内容説明

文学者と経営者、二つの顔を往来した半生。この告白は、大企業創業一族の宿命を綴った稀有な個人史にして、戦後、志を分かち合った政治家、財界人、芸術家たちの熱い息吹を伝える貴重な現代史である。

目次

堤康次郎とアメリカへ行く
不確かな回心
明治は遠くなりにけり
坂の上の雲
中野重治との出会い
文学の門の前で
経営者の孤独について
小林一三という聖域
小林一三の残光
夜の市長の訓戒〔ほか〕

著者等紹介

辻井喬[ツジイタカシ]
1927年東京都生まれ。詩人・作家、元セゾングループ代表。経営者・堤清二としての活躍が知られる一方、精力的な創作活動で多彩な作品を生み出す。著作に詩集『異邦人』(室生犀星詩人賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞)、『鷲がいて』(読売文学賞詩歌俳句賞)、小説『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞)、『父の肖像』(野間文芸賞)など多数。『自伝詩のためのエスキース』にて第27回現代詩人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ざまたかこ

1
新聞で訃報を読んで、ふと手にとってみた本。 時代の流れというのか、 歴史みたいなものを感じます。 美しいものへの探求と、ビジネスマンとしての日々の記録とでもいうのか。2013/12/12

てら

0
怪物としか言いようがない父親・康次郎の息子として経営者になり(ただし傍流の百貨店のみ)、詩人・作家でもあり続けた堤清二(辻井喬)。80歳を超えた老人とは思えない簡潔でみずみずしい文章に、そして父親のコネの有無を問わない超一流の交友録にただ驚嘆。しかも、地べたの目線・一人の人間としての目線を常に保持している。この人もまた父親とは違う意味で怪物なのかもしれないと思った。2010/02/26

最終バック九番手

0
良書…初出は読売新聞2008年1月~2009年1月土曜朝刊連載…巻末の主要人名録が親切…自分の中で完全に二つの人格が割り切れているところがやはり常人には及ばないレベルなんだなあと実感させられる…安易な維新体制礼賛の裏で明治人の強烈な男尊女卑が故意に無視されている…人名索引:あり…初版発行:2009年5月25日…本体1800円2009/10/25

あんこ

0
よくぞ書いて下さったと感謝。政財界、文学界に通じる氏の人生を垣間見ることができた。2009/08/02

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