出版社内容情報
著者初のネット連載、待望の単行本化。
ふたりだけの〈恋愛のリアル〉を探しに行こう―─ネットの中で心を通じ合わせた、見知らぬ男と女。だけど、ふたりは自分の性別を偽っていた……。スタイリッシュでコミカルな恋愛小説。
内容説明
ネットで出会い、心を通わせた男と女。しかしふたりは、自分の性別を偽っていた―一度送ったメールは二度ともとにもどせない。やり直しがきかない、人生のように。石田衣良。リバース。リアルな性を超えた新しい恋のかたち。ありえないことじゃない。
著者等紹介
石田衣良［イシダイラ］
１９６０年東京生まれ。成蹊大学卒業。広告代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て、９７年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。２００３年『４ＴＥＥＮ』で直木賞、０６年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさみ
20
おしゃれな都会の人たちだなぁ。友人に頼んでまで会うのか。そんな事を友人に頼む事に驚きだわ。だけど、本音で話せる存在は大きいからね、例えSNSの中だとしても。2016/03/27
mug
18
キリコとアキヒトが送り合うメッセージには、思いやりの気持ちが溢れていた。 そして顔が見えない環境だからこそ、お互いに人間としての中身に惹かれていったのだろう。2019/11/10
＠
16
こんなにも素敵な恋愛小説に出会ったのは久しぶりな気がします。石田さんの描く男性や女性は本当に魅力的で繊細で、恋愛にも仕事にもまっすぐな気がします。ネット上で性別を偽って知り合った二人だけど、心が通じ合うというのは性別を超えた何かがあるのでしょうね。小説の中にあった『ひとりで生まれて、ひとりで生きて、ひとりで死ぬ。せめて生きているあいだだけでも、自分のほうだけを誠実にむいてくれる人がほしくてたまらないんだよ。』という言葉が心にずっしりときました。この二人がこれからどうなっていくのかは想像するしかないけど2012/09/21
れお
15
再読。ネットのSNSで異性を偽って出会裏切り男女の物語。仕事を頑張る女性の話は、自分もやるぞ！って気持ちになり大好き。匿名性のあるネットで、文字のやり取りだけで、相手を愛おしく思える事ってあるよなぁと時代にマッチした恋愛話です。2014/01/18
ミュール
14
ネットおかまとネットおなべ・・・ですかｗ ネット社会になった現代ならではの設定で、続きが気になり一気読み。またもや夜が明けてしまいました。（←深夜から読み始めるといつもこのパターン）男勝りの女性やちょっと女々しい男性って確かにいますよね。特にクライマックスのところでは、これドラマにしたら面白いだろうなぁ・・・なんて思いながら読んでいました。人には本来の性別にこだわらずそれぞれの性格があるので、こういう男女が逆転したようなカップルもありだと思います。（←実はウチもそれぞれの性格を思うとある意味そうかも？！）2016/08/19
