出版社内容情報
昭和最大の巨人の生涯を評伝というかたちで後付け、日本という国、天皇という存在の全体的意味を問う。
内容説明
戦前は「立憲君主」、戦後は「象徴天皇」としての一貫した行動―昭和天皇のその生涯を辿りながら、「昭和の意味」を浮き彫りにし、日本という国、天皇という存在の全体的意義を、菊池寛賞受賞の著者が問う。
目次
プロローグ 崩御のとき―昭和六十四年一月
1 帝王教育とヨーロッパ外遊
2 軍部暴走の時代
3 日米戦争突入へ
4 終戦、国民とともに
5 皇太子結婚と経済成長
6 ヨーロッパ再訪とアメリカ訪問
7 天皇と経済大国日本
8 寡黙な当事者
エピローグ 平成新時代の幕開け
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年12月、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。出版社勤務を経て著述活動に入る。主に日本近代史(特に昭和史)の事件、事象、人物に題材を求め、延べ四千人の人々から聞き書きを行い、ノンフィクション、評論、評伝などの作品のほか、社会的観点からの医学、医療の作品を発表している。現在、個人誌『昭和史講座』を主宰。評論家、ノンフィクション作家。2004年、一貫した昭和史研究の仕事に対して、第52回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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