電撃戦という幻〈上〉

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電撃戦という幻〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120033643
  • NDC分類 391.26
  • Cコード C0098

内容説明

第二次世界大戦初頭、ナチス・ドイツ軍は、わずか1ヶ月でフランス全土を蹂躙し、連合軍を壊滅の淵に追い込んだ。だが、全世界を震撼させたこの「電撃戦」の奇跡は、ヒトラーとドイツ国防軍首脳部ではなく、装甲部隊指揮官の果敢な決断が奪い取った勝利であった。―ドイツ連邦軍の現役大佐にして文学博士の著者が、原史料を博捜し、西方侵攻作戦の全貌を迫力の筆致で描く。現代史の定説をくつがえす戦史研究の最新成果。

目次

序章 一九四〇年の奇跡
第1章 “電撃戦”とは何か
第2章 「“電撃戦”構想」無き“電撃戦”―西方戦役の前史
第3章 “鎌”計画をめぐる激論
第4章 一九四〇年のアルデンヌ攻勢
第5章 決定的戦場:グデーリアン装甲軍団によるセダン突破

著者等紹介

フリーザー,カール=ハインツ[フリーザー,カールハインツ][Frieser,Karl‐Heniz]
1949年生まれ。旧西ドイツ連邦国防軍に入隊し、冷戦終結以前に長らく部隊勤務を務めたのちに戦史研究を志し、連邦国防軍の戦史研究機関である軍事史研究局に転属。ソ連におけるドイツ軍捕虜の実態を研究した論文『鉄条網の背後の戦争 ソ連におけるドイツ軍捕虜と「自由ドイツ」国民委員会』で博士号を取得した。現在、軍事史研究所第二部長(第二次世界大戦史担当)、ドイツ連邦国防軍大佐

大木毅[オオキタケシ]
1961年、東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程満期退学。90年より92年にかけてDAAD(ドイツ学術交流会)奨学生として、ボン大学に留学。国際政治史専攻。千葉大学その他の非常勤講師、「昭和館」運営専門委員を経て、現在著述業

安藤公一[アンドウコウイチ]
1957年、大阪市生まれ。92年、関西学院大学大学院文学研究科修了。専攻は西洋近代史。現在、大阪学院大学、関西福祉科学大学非常勤講師。日本医療学院専門学校ドイツ語教師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蜻蛉切

22
現役(執筆当時)のドイツ軍人による、「電撃戦」論考。 1940年の西部戦線における「電撃戦」の実態を解明したといえる内容。 翻訳も非常にわかり易いし、巻末の多くの地図資料も理解を助けてくれる。 鎧袖一触というイメージの強いこの戦いであるが、実態は必ずしもそうではない。 ドイツ軍の採った作戦は、追い詰められた上での超ウルトラCであった。(そして、軍内も一枚岩ではない) 結果論として、類を見ない成功例となったものの、よくもまぁこれで勝てたものだと思った。 電撃戦という概念自体がどうも後付けのようだ。(続く)2019/09/10

スー

12
いやー驚きました。電撃戦はヒトラーや軍の首脳部が意図して行い見事に図に当たったと思っていました。しかし、実際はかなり懐疑的でヒトラーも電撃戦を理解しておらずマンシュタインとグデーリアンだけが理解していたようです。ドイツ軍は戦車の質と数で負けており装甲軍への妬みで他の部隊から進路妨害から想像を絶する大渋滞に会いながらも敵の無能とひたすら前進の精神で克服していく。フランスの戦車はドイツの対戦車砲を140発食らっても破壊できなかった。性能の差が戦力の決定的な差ではない。ほんとですね。2017/12/23

MUNEKAZ

10
原題は『電撃戦伝説』。第二次大戦初頭の西部戦線を席巻したドイツの「電撃戦」が、長年温められてきた必殺の構想でもなんでもなく、ヒトラーと将軍たちの鍔迫り合いや短期決戦志向、そして機械化部隊の将来を信じた現場指揮官たちの即興の中から俄かに生まれたものであることを検証している。面白いのは独仏両軍ともシュリーフェンプランの亡霊に取りつかれており、とくに先の大戦の勝者となったフランス側は、ドイツ軍の攻勢に対する見方が著しく偏ったものになっているところ。経験はときに現実から目を背けさせるものなのか。下巻も期待。2019/08/24

dongame6

3
大変面白い内容だった。既に「電撃戦」という伝説になっているドイツ軍の対フランス戦を、当時のドイツ軍の実態や、時系列に伴う政治戦略面の移ろい、作戦計画の根本となった思想や、実施の細部に至るまでを描いている。「電撃戦という幻」という題はその通説の否定ではなく、仏戦後のドイツのプロバガンダや連合軍のエクスキューズの拡大解釈により作られた「電撃戦」の幻を振り払ってその実態に真に迫ったという意味と解釈出来る。実際の黄作戦がいかに危うい橋であったか、その計画実施に関わった人間達の考えが良くわかる素晴らしい本だと思う2012/01/09

gauche

2
テーマに興味と多少の知識があるのならば絶対におすすめ。 ドイツの電撃戦だけではなく、現代戦全体に広げても最高レベルの資料ではないか。当時の戦力の検討から始まり、作戦の検討、実際の推移などから、電撃戦が計画されたものではなかったこと、いくつもの危機があったこと、フランスの対応があまりに拙かったことを明らかにしていく。 図版も非常に充実。2013/10/12

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