ヘッセ全集 〈9〉 ガラス玉演戯

ヘッセ全集 〈9〉 ガラス玉演戯

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106812095
  • NDC分類 948

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

15
ユングを介してヘッセ(作品)に再会した時から読みたかった本書。後期作品に一貫して脈々と流れている魂の救済の集大成、且つ最後の長編著作。ヨーゼフ・クネヒトの伝記。クネヒトは様々な遍歴と彷徨を経て、芸術的な香気の高いユートピアのカスターリエンで数学と音楽の粋を合わせたガラス玉演戯の名人という地位に上り詰めるが、最後に現実離れした精神性の世界(カスターリエン)に疑問を抱き、現実の世界の中で家庭教師という奉仕の道を選択する・・。読み辛い文体で手こずるも、少しずつ受け止め、受け入れ、ヘッセの世界を満喫した。2013/01/29

星落秋風五丈原

12
【ガーディアン必読1000冊】まさかヘッセでこのタイプの小説を読むとは思わなかった。2024/03/26

大楠公

5
最晩年の超大作だけあって、読了に2ヶ月かかってしまいましたが、読み応え十分。 理想郷カスターリエンの頂点に立った後に、一介の教師になるクネヒト。完成されたものに変革が必要だと。これは自分が通ったマウルブロンに対する思いなのか。まさに[盛者必衰の理をあらわす]ではないか。 ラストのインドの履歴書では「シッダールタ」の世界観が描かれ、人生とは何なのか、何を大切にすべきか等など考えさせられた。2023/10/01

Pustota

3
すっごく気合入れて読んだんだけれど……なんというか、迫ってくるものがない。理想的すぎるというか、全くの他人事として見てしまうというか。著者や研究者にとって大切な作品なのかもしれないけど、一般読者にとっては『車輪の下』や『デミアン』の方がよほど重要ではないかと。多くの人の苦悩に寄り添っているという意味で。そちらが文庫で今も親しまれているのもそういうことでしょう。終わり方がどうにも好きになれないというか、打ち切りみたいですっきりしない。2017/05/31

Hepatica nobilis

2
図書館で借りて読んだもの。ヘッセ晩年の大作で、内容は抽象的で難解。エリートたちがガラス玉演戯にという純粋知的遊戯に興じるカスターリエンに生きるヨーゼフ・クネヒトの生涯。新訳があるので再読したい。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2053214
  • ご注意事項