内容説明
国際政治の中枢であり、世界の最高権力者・アメリカ合衆国大統領の官邸でもあるホワイトハウス。そこはすべてにおいてアメリカ最高水準を極めた「メイドインUSの宮殿」である。大統領一家の日々の営みを支える職人のうち、本書にはフランスきっての菓子職人、SS出身の学芸員、アフガン首相の娘だった理髪師、1着4000ドルの仕立屋ら6人が登場。彼らだけが見た歴代大統領とホワイトハウスの素顔に迫る。
目次
1 菓子職人―ロラン・メスニエ
2 学芸員―レックス・スカウテン
3 理髪師―ザヒラ・ザヒル
4 料理人―ウォルター・シャイブ
5 仕立屋―ジョルジュ・ド・パリ
6 フローリスト―ドッティ・テンプル
著者等紹介
ユー,マイケル[ユー,マイケル][Yoo,Michael]
1962年、韓国大邱生まれ。延世大学校卒。ソウル放送報道局記者を振り出しに、松下政経塾、ジョージ・ワシントン大学、独立行政法人経済産業研究所の研究員を経て、ワシントンでコンサルタントとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
12
ホワイトハウスで料理人として働く.それは,この上ない名誉である.また,費用を考慮することなく自分の腕を振るうこともできる.ただし,その賃金は決して高いわけではない.そのため,現在は本当の超一流を雇うことができなくなっている.2012/08/04
Wisteria
9
重労働に長時間労働の割に高収入でもないホワイトハウスでのお仕事に、情熱と誇りを持って働く職人たち。そこまで私生活を犠牲にするほど価値のある職場と言う事か。なかなか後任が見つからないのではないだろうか。もう少し写真があると良かった。2018/03/01
スプリント
4
普段は知ることができないホワイトハウスで働く職人たちを紹介した本です。意外にもアメリカ国籍をあとから取得した人が多いことに驚きましたがプロフェッショナルを優遇し合理的な国家らしいと言えますね。歴代の大統領とファーストレディたちの素顔の一端にふれることもでき面白かったです。2014/11/08
Lisa
2
トランプ次期大統領の話題がニュースで連日報道されていたので、ホワイトハウスの事をちょっと知りたくなり読んでみました。すごく面白かった! 日本の職人も素晴らしんだけどアメリカンドリームを掴んで現場で働くプロフェッショナルの仕事ぶりには関心するばかりだったし、歴代大統領や婦人達の趣味、嗜好が垣間見えるのが特に楽しかったなー♪ さてトランプ大統領や娘さんはこのホワイトハウスをどんな風に変えていくのかなぁ。想像してみるだけでも楽しいし、そこピンポイントでも本一冊できそう。2016/12/13
あらたま
2
「職人たち」とあるが、職人=担当者個人のプロフィールというよりその部署、ホワイトハウス、ひいては米国の歴史まで幅広く触れている。欧州と米国の民間企業よりも給金が安く激務なのでなり手が少なく、これからグレードが下がるかもしれないというのは残念。専属パティシエを雇うまでデザートが缶詰の果物だったというのはびっくりした。2012/08/20