内容説明
路面電車を、昔の乗り物と思い込んではいないだろうか。新世紀の都市交通の主役として、ヨーロッパ、そしてクルマ社会のアメリカでも、今や路面電車の建設ラッシュである。クルマの排気ガスによる大気汚染や渋滞、さらに中心市街地の衰退―。現在の都市が抱える問題を解決し、都市再生の切り札として、路面電車が再び脚光を浴びているのだ。地球環境にも人にも優しい路面電車を、豊富な事例に加え、経済学の視点とさまざまなデータを駆使して、冷静に捉え直す。
目次
序章 高速道路から路面電車へ
第1章 路面電車新時代
第2章 データでみる路面電車
第3章 路面電車が求められる理由
第4章 路面電車と街づくり
第5章 路面電車の経済政策
第6章 信用乗車を考える
第7章 日本の新たな動き
終章 MOMOは実るか―日本の課題
著者等紹介
宇都宮浄人[ウツノミヤキヨヒト]
1960(昭和35)年兵庫県西宮市生まれ。84年京都大学経済学部卒業。現在、日本銀行に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。