内容説明
「あきらめの悪いひと」「自分探しや反省ばかりしているひと」「夢や希望を追い求めているひと」―こんなひとは大人になれません。大人は現実をまっすぐに見据えつつも、なりゆきに身を任せる覚悟を持ち、身の回り半径十メートルの小さな世界を大事にする。慌てず、惑わされず、落ち着いた毎日を送るためのヒント満載。心に余裕が出てくる人生論。
目次
何を食いたいかはっきりさせるのが大人の流儀だ
明日は「でたとこ勝負」と腹をくくった大人の覚悟
恐れをよせつけない大人の平然たる面魂
大人のねうちは口先以外の何をもっているかできまる
大人は「みせかけの世界」に何もないことを知っている
時間をわがものにする大人のたくましい人生
大人に残されているのは行動の時間と空間だけだ
大人とは死ぬまで紳士を演じる悪人のことである
「いき」に生きる大人は野暮な巷に近づかない
大人はややこしい世界を「理屈抜き」に生きてゆく〔ほか〕
著者等紹介
新野哲也[ニイノテツヤ]
1945年、北海道小樽生まれ。明治大学政経学部卒業。月刊「グローバル・アイ」編集長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブロッコ・リー
5
大人の「粋」を語ったかっこいい内容。バーの止まり木での対話や釣りに出かけた埠頭での対話形式になっていたりして軽めのノリで話が進む。対話形式と言っても著者の思索の中での対話だから現実にこういうお話がバーで聞けるわけではないが、そんな話が聞ければ、話せれば(そして聞いてくれる人が居たら)その周りは落ち着いた大人の場所になるんだろうなと少し羨ましく思えた。自分の生半可な知識ではついていけないところもあって、言及されている哲学書を(結構持っているものもあるんだが、、本当の意味で読めていない)再読したくなった。2010/01/14
null
1
タイトルに入門とあるが、想像した以上に軽快に進んでゆく。自身でこの答えに辿り着かねば飲み込めないだろうとは思いつつも、大人になるための日常への視点、考え方のヒントをやさしく教えてもらえてよかった。それから、小見出し下に描かれた黒猫が可愛らしい。その猫の側に、本文をぎゅっと凝縮したような短歌が書かれていて、本文を読むよりストンと心に落ちてくるものがいくつかあった。内容とは関係ないけれど、こういう凝縮したエッセンスを受け取れるか受け取れないかを決めるのは、いかに体験と照らし合わせられるかなのだな、としみじみ。2013/08/08
showgunn
0
説教臭いとこは飛ばして読んだ2015/11/25
Damourie Dequimaseine
0
要再読
はるゆう
0
思い出した頃に再読している。ここに出てくるような「大人」になれたらいいなぁ、なんて思いながら生きてきた。うまくいえないけど、サラッと生きる、というような感じで。この本を読むと、いつも何かに囚われているような自分に気づかされる。なかなかうまくは生きられないものだなぁ・・・。2010/09/15