内容説明
中国人はどうして、こんなに龍が好きなのだろう。そんな思いから龍探しがはじまった。上は支配者から下は庶民まで、彼らの龍好きは徹底している。皇帝の衣服に龍が躍動し、調度や陶磁器に龍が天翔る。民間には、土の素朴な龍や稚拙な版画の龍があり、春節は龍踊りでにぎわう。「龍の鱗の餅」「龍のヒゲの麺」を食べる習慣もある。漢字文化圏で生活のなかに深く融けこんだ龍。その変遷を六千年にわたり、幅ひろく跡づけている。
目次
1 龍は、どう考えられていたか
2 龍は、どう形づくられてきたか
3 龍は、どのように自然界に潜むか
4 龍は、どう変わってきたのか
5 龍は、どのように語られてきたか
6 龍は、どう暮らしにかかわるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bvbo
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中国通の筆者による「龍」の話し。内容が多岐に渡って面白く読めた。☆☆☆2015/11/18
kamisaki
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読みやすい。龍にまつわるあれこれがわかりやすい文体(たまにウィットに富んだ表現もあり)で思わず一気読みした。想像上の龍だけでなく、インドのナーガ、西洋のドラゴンとの違いや龍の名前がつく料理の話などがあり、龍を身近に感じられそうな内容。しかし、龍が水を盗んでえらい目にあった話があったなんて・・この本を読まなければ知らないままだったと思う。2012/04/18
agri
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龍にまつわるエトセトラ2010/01/03