新潮選書
キリスト教とイスラム教―どう違うか50のQ&A

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784106003516
  • NDC分類 190
  • Cコード C0314

内容説明

現代世界の動向の鍵を握るキリスト教とイスラム教は、ユダヤ教から生まれた兄弟宗教だが、これほど対蹠的で仲の悪い兄弟も珍しい。しかるに多くの日本人は、キリスト教的考え方には馴染んでいるが、イスラム教についてはほとんど知識がない。これでは、われわれの外国理解、異文化理解は歪んだものになる。本書では、両宗教を比較することによってそれぞれの特質を学び、われわれの考えをより豊かにしようと試みた。

目次

第1部 二つの宗教は“親族宗教”
第2部 『聖書』と『コーラン』はどう違う
第3部 「天国」と「楽園」は同じか
第4部 キリストの「愛」、イスラムの「律」
第5部 「十字架」と「三日月」の意味
第6部 個人の「祈り」、集団の「礼拝」
第7部 「一夫一婦」と「4人の妻」
第8部 それぞれの「死」までのタブー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

23
キリスト教とイスラム教をテーマ別に比較した本。どちらかと言えばキリスト教を通じてイスラム教を解説するアプローチなのだが、実はキリスト教の細部もあまり知られていない日本向けでは、あまり受け入れられないアプローチのような気がする。全編にイスラム教とユダヤ教の共通点、類似点が説明されている点などよくイスラムの本質を捉えていると思うのだが…2023/10/12

れどれ

2
書名の通り、対比によってキリスト教とイスラム教の輪郭をなぞってくれている。類似もあれば対立もある。ところどころに筆者の主張も入り混じる。それが無粋でなく、やけに人間味くさくて好もしい。こぼれ話も多いから、全体に渡って生きた解説という感じがする。おかげで知らない話はもちろん、既知の話も面白がって読めた。2019/04/23

ファラオのアゴ

2
池上彰さんの参考文献にあったので、パラ読み。あとがきに、日本に闊歩する「あたりまえ」の多くが西洋=キリスト教が採用する「あたりまえ」であるということ。 日本は島国で今ではほぼ単一民族のようなもので、そのあたりまえを他人にも強要しがちだと、米原万里の本にもあったような気がする。そんなことをあとがきより思い出した。 世の中には多くの「あたりまえ」があり、それを理解できなくても学び知ろうとする姿勢は持ち続けようと思った。2016/11/14

ごみくず

1
通読1★5.読了日は概算。ひろさちや氏の平易でポイントを押さえた入門書。キリスト教とイスラム教、歴史的な対立や抗争もある2大宗教は、元を辿れば同じ発祥地の宗教であり、その成り立ちや違いは何なのかを双方を比較しながら全体像を掴んでいく。初心者にも非常にわかりやすく書かれている。イスラム教とキリスト教はなぜ争うの?何か違うの?という疑問はわかるようになる。良作。2001/07/19

oDaDa

1
イスラーム思想については批判できるほど研究をしたわけではないが、どうも記述が真実か疑わしい場面が多々ある。と言っても80年代に書かれた本であるし、日本人である我々が異教を概観するためには非常にわかりやすく入門書として有益。2013/10/29

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