内容説明
われわれ日本人の生き方や美意識に深い影響をもたらしてきた禅。始祖達磨以来の中国禅の系譜を尋ね、栄西、道元を経て大燈、一休、沢庵、白隠、良寛に至る純禅苦闘の跡を辿りつつ、禅とは何かを平易に解明した著者会心の書き下ろし。
目次
第1章 それは達磨から始まった
第2章 臨済禅を築いた祖師たち(鎌倉五山と京都五山;大応国師の「日常心是道」;大燈国師五条橋下の20年;関山慧玄と妙心寺)
第3章 反時代者道元希玄の生き方(長翁如浄に至る曹洞山脈;『正法眼蔵』の厳しい道)
第4章 曹洞大教団の誕生
第5章 一休宗純の風狂破戒
第6章 三河武士鈴木正三の場合
第7章 沢庵宗彭体制内からの視線
第8章 雲渓桃水と白隠禅師の自由自在
第9章 日本禅の沈滞を破る明国からの波(盤珪永琢を刺激した明僧;隠元隆〓の禅と念仏との合体)
第10章 大愚良寛「無住の住」の生涯
終章 民衆が純禅を支える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
3
☆×3.0…どうしても宗教という代物は得てして難しく感じてしまうものです。そして何やらカクカクしかじか、という事情もありますし。そして昔には政治的側面もあったりで荒廃も進んだようですね。そう、武士世界にこびるような堕落に。ですがこの本に出てくる禅に関わった人の中にはそれらを良しとしない人たちもいたのです。中には禅の行動すら別に解釈した人も…宗派の違いってあまり私は知らなかったので、この本はすごく参考になりました。難解ではありましたが。2013/05/21
nana252
0
みんな、ひたすら禅の周りをくるくると回っている。