出版社内容情報
タイミングがよい本だ。いまサイエンスはあらゆる分野において、複雑系の解明に向かっている。というのは、サイエンスがこれまで解明可能だったのは、実は単純なシステムだけだったからである。ところが、自然はすべて複雑系であるから、ということは、自然のほとんどが解明できていなかったということである.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』113頁、より)
内容説明
今、米国サンタフェ研究所に驚くべき科学革命が進行している。なぜ、ソビエト連邦は劇的に崩壊したのか。なぜ、1987年10月、株式は暴落したのか。なぜ、恐竜は絶滅したのか。なぜ、アミノ酸は生命と化したのか。なぜ、人口問題は防げないのか。なぜWINDOWSは圧倒的なシェアを握ったのか。生命とは何か。進化とは何か。精神とは何か。全ての鍵は「複雑系」にある。
目次
第1章 アイルランド的ヒーロー
第2章 老年急進派の反乱
第3章 悪魔の秘密
第4章 君ら、本当にそんなこと信じてるのかね?
第5章 遊戯名人
第6章 生命はカオスの縁に
第7章 ガラス箱のなかの経済
第8章 カルノーを待ちながら
第9章 その後のサンタフェ研究所