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内容説明
教団本部のあるまちは、その一つひとつが日本のバチカン。ちがうカミを信じ、ちがう世界を夢見る人びとの「独立国」を全国十数カ所に訪ね、「多文化日本」のいまを探る。この国を好きになる、驚きと発見の宗教ワンダーランド紀行。
目次
六年目の夏
天理教―おぢばという名の磁場へ
金光教―人もたちゆき神も立ちゆく
大本―霊界二都物語
世界救世教―あまりに天国的な
真如苑―霊能者のいる秘密の花園
善隣会（教）―おすがり王国の空高く
崇教真光―種人よ起て手をかざせ
天照皇大神宮教―「踊る宗教」歌説法の聞こえる里
出雲大社―神在月の浜辺〔ほか〕
著者等紹介
山口文憲［ヤマグチフミノリ］
１９４７年静岡県生まれ。エッセイスト。異文化ルポルタージュのほか、エッセイ、コラム、書評など、独特の視点とロジックを武器に多方面で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
10
文庫化はちくま文庫。表紙絵はこちらが良い。日本各地の新興宗教、伝統宗教の聖地など15宗教を取材したルポルタージュ。殆どの宗教が神道から派生枝分かれしたもの。読んでいてカルト臭は皆無だったので、各行事に気軽に参加したい気分になる。決して暗くなく明るいと感じた。本書出版時にオウム事件が発生した故に第一章に上九一色村を持って来なくてはいけなくなった事情がある。いずれの宗祖も神秘体験を経て宗教を創っている。日本は豊かだと思った。2021/09/28
HIDE
6
著者の語り口はゆるく、またユーモアがあります。それは細部まできちんと様子を見ていくしっかりした見方を土台にしているのではと思いました。旅行記を思わせる文章で各宗教の歴史や現在の姿が伝わってきました。2013/03/29
tecchan
2
日本各地の新興宗教の本拠地を訪ね紹介したルポタージュ。 日本には何と様々な宗教があるかと驚かされる。また、宗教ごとの教義の違いにも。近年、こうした新興宗教教団の多くが信者の減少に悩まされていると言うが、そうした信者はどこに行ってしまったのか。2016/10/16
ホークス
1
まず著者の勇気を讃えたい。簡単に考えつくけど、中々実行出来ない企画だと思います。この本の事は青木るえかさんの本で知りましたが、お二人に共通する健全さと、シャイな性善説の様な所が好きです。内容で特に感じたのは、新宗教と一口に言っても様々な有り様があるという事で、どのように生まれ育ってきたか、発祥地、時代背景等が大きく影響するのは企業と似ています。それと、一見無宗教の様に見えるこの国は、それ故にこそ、宗教を必要とする人を大勢生み出す構図になっているのかと深読みしてしまいました。2014/04/17
kotoriko
1
普通に読んだ2008/05/20
