内容説明
20世紀初頭―。イギリスを凌ぐ超大国となり、世界の覇権を握ったアメリカ。解放と独立を目指したアジアの人々。その狭間で揺れる日本。「アメリカの世紀」と呼ばれた時代はどのように創られ、その中を人々はどう苦闘したのか?尊大にも自虐にも流れない歴史認識を構築するために、歴史の源流を遡り、さらに未来を展望する。
目次
第1章 アメリカの世紀がアジア太平洋にもたらしたもの(太平洋の転換点となった米西戦争での米国の勝利;明治の青年に夢を与えたクラーク博士の実像と足跡 ほか)
第2章 国際社会と格闘した日本人(「太平洋の橋」になろうとした憂国の国際人、新渡戸稲造;キリストに生きた武士、内村鑑三の高尚なる生涯 ほか)
第3章 アジアの自尊を追い求めた男たち(アジアの再興を図ろうとした岡倉天心の夢;「偉大な魂」ガンディーの重い問い掛け ほか)
第4章 二十世紀再考―付言しておくべきことと総括(一九〇〇年エルサレム―アラブ・イスラエル紛争に埋め込まれたもの;一九〇〇年香港―英国のアジア戦略 ほか)
著者等紹介
寺島実郎[テラシマジツロウ]
財団法人日本総合研究所理事長、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、株式会社三井物産戦略研究所所長。1947年北海道生まれ。73年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。同年三井物産入社。調査部、業務部を経てブルッキングス研究所(在ワシントンDC)に出向。その後、米国三井物産ワシントン事務所長等を経て現職
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