象の旅―長崎から江戸へ

象の旅―長崎から江戸へ

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784103856016
  • NDC分類 384.37
  • Cコード C0021

内容説明

東海道で象に会う感動とファンタジー。長崎~江戸80日間の一大イベント…。そして、14年間におよぶ江戸での生活…。だれひとり看取る者もない象の最期。

目次

第1章 長崎入港
第2章 長崎から小倉へ
第3章 下関から京へ
第4章 東海道を象が行く
第5章 江戸へ
第6章 江戸の象フィーバー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽけっとももんが

11
信長に象が献上されたというのは時代小説を読むとよく出てくる。でも象が日本に来たのは一度だけではなかったのだ。これは暴れん坊将軍吉宗に献上された象が、長崎から江戸まで歩いた記録を丹念に追う。思いがけず実家や今住んでいるところを通った史実を知る。交通の要所だったのだから当然だけれども、昔この辺りを象が歩き、人々は静かに(驚かせたら暴れる)見物したのだ。箱根を越えたり、朝駅伝で見たあの辺りかとまた印象深い。しかし動物を飼うのは大変だ。その覚悟もなく珍しいというだけで連れてこられた象が不憫。2022/01/03

Jiemon

0
象を見たいと言った吉宗の一言で、遥か南方のベトナムから連れてこられた雌雄の仔象たち。雌は長崎で死に、雄の像のみ長崎から江戸まで、人でも大変な工程を歩いて旅をされられた挙句、多飯ぐらいと厭われ、金儲けにえげつない商売人に貸し出され、象の年齢からするとまだ青年期であるにも関わらず、飢えと寒さのため、やつれ弱り死んでしまう。全く身勝手な人の為に一生を弄ばれた象が不憫でならない。効能の無い像の糞を「象の泪」と称し、"麻疹と疱瘡、腫物に効く"として売り出した商人も商人だが、それに御墨付きを与えた幕府も幕府。2015/08/14

150betty

0
(☆3)表題の通り、吉宗の時代に長崎へ輸入された象が江戸までたどり着いて下賜されて死ぬまでの本。九州から本州へ運ぶ際には日本の船の弱さが如実に出てたり、難所でつまづいたり。まぁ、ほ乳類だからめちゃご飯食べますよねって話。2014/11/02

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