墨攻

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墨攻

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20X13cm
  • 商品コード 9784103751038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

戦国時代、守りの哲学を以て、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落としていった謎の集団、墨子教団。その戦術とは、そして弱点は何だったか―。「後宮小説」に続き、中国のエッセンスを息もつかせぬエンターテイメントに作り上げた、若き鬼才・酒見賢一の新・中国小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gollum

14
天神さんの古本まつり@大阪天満宮で入手。というより、補充のために購入。200円。20年前に持っていたものは、誰かに貸して戻ってこない。短い話だが、城の防衛戦のおもしろさがぎっしりつまっている。南伸坊さんの挿し絵がかわいいが、話にぴったり合っている。攻城兵器、防御兵器も描いて欲しかったな。この「墨攻」も「陋巷に在り」も、絶版重版未定状態のようなのがとても残念だ。2013/10/16

きさらぎ

5
墨者革離が小国梁を趙国の攻撃から守る話。分量は多くないとはいえそれでもこれだけ守城戦の事しか書いてないのにキャラは立ってるし武器や戦闘は目に浮かぶし中々に読みやすくて面白かった。一応これを読んでから湯浅先生の『諸子百家』の墨家の章など再読してみたんだけどほぼ同じ内容で、これはむしろ「墨攻」の世界を学問的に書くとああなるんだな、と思った(本書の初出は1990年、『諸子百家』は2009年)。作者の大学での専攻は中国哲学だそうなので、思想を扱っている小説としては割と安心して読める。墨家を知るにはいい本なのでは。2018/08/13

ナナメ

3
教科書に載っているのか載っていないのか、名前を聞いたことがあるけど何で知ったのかも思い出せない「墨子」とは一体どの様なものかと興味から手を出しました。お話は最高に面白い、面白いだけにファンタジー感に包まれております。謎の組織の暗躍と活躍、面白くないわけがない!とばかりにチョコチョコ食指を伸ばしたくなる対象になりました。2016/05/11

如月朔

3
再読。「一人を殺せば単なる犯罪者だが、戦争でより多くを殺せば英雄である」戦争を仕掛ける君主こそが最も罪が重い。なればこそと、それに対抗する力を持つ墨子。 でも、守るための戦いは正義であるのだろうか?戦地には悲惨なもの以外ないというのに。2013/02/06

kinaba

3
墨家について名前しかしらなかったもので、これも名前だけ使った、でも"後宮小説"みたいな完全な偽史なのかと思いながら読んでました。違うんだなあ。それくらい破天荒な思想の物語。おもしろかった2009/09/08

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