日本女子大桂華寮

日本女子大桂華寮

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784103445036
  • NDC分類 377.28
  • Cコード C0095

内容説明

青春の燃えたぎる情熱と正義感を学窓の内外に表現しつつ、精一杯生きた女性たちの虚飾のない記録。

目次

桜の目白台(日本で最初の女子大;明治34年4月20日;苦境に立つ女子教育)
仙境の女子大寮(狭き門・師範家政学部;寮費は8円50銭;精華寮へ成瀬校長)
憧れの田村俊子(第2期の“新しい女”;実践倫理;国文学部へ転部;俊子カナダへ;湯浅芳子と田村俊子)
閑雅なる紅袴(名物女性二人;東都名物・運動会;袴の丈・地上4寸;成瀬校長倒れる)
樅の木の下で(成瀬校長の思い出;大学2年生;軽井沢の夏期寮)
女子大の娘(家を捨てる;新しい寮舎;桂華寮;寮風)
遅咲きの青春(弘津千代;吉井勇;文芸会;芝居見物;戯曲の時代;仏教ブーム;華子城物語;イブセン会)
女子大、芝居はじめ(中村吉蔵;19回生の卒業式;処女出版)
教え子たち
それぞれの巣立ち(戯作家弘津;小里文子;文子、その後;後藤里子;久保せい子)
嵐の前ぶれ(春木靖子;女工の外出自由権;四・一六と女子大;洋モス争議;早大騒動;女子大のストライキ)
吹きすさぶ木枯し(苅田と久保の入党;女子大の左翼運動;反戦運動;学内スパイ;渡辺ふみ子;佐翼主義)
紅をさした観音像(岩倉公の孫娘;再出発;松枝の結婚;田村俊子の帰国;訃報;石の観音像)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kiriya shinichiro

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日本女子大に在籍した山原鶴(やまはら・たづ)さんの伝記的な1冊。有名な本だし、戦前史として貴重な本だけど、資料としてはちょっと古いし、山原さん以外の人物はあまり掘り下げがなされていないので、もし、同時代の人の活躍を知りたいなら、他の本にあたった方が良いかもしれない。たとえば『百合子、ダスヴィダーニヤ― 湯浅芳子の青春』(沢部ひとみ著)とか。あと、小里文子が傲慢なお嬢さんで劣等生という側面しか描かれてないのも、ちょっと気になる。石井桃子の自伝的フィクションの方が、よほど彼女の真の姿を伝えているかもしれない。2014/10/06

紀和

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本の表紙は違うけれどリンクは読了したと同じものなので登録。 昔TVで観た「スクールガールセレナーデ」をもう一度観たいと数年おきに渇望しつつ例によって渇望し出したときにググってみたら原作があると知り早速図書館で借り受けました。 小説のようにというよりルポのように進み、最初はTVドラマの内容を期待していたのもあって戸惑いましたが、当時の社会や女子教育の様子を垣間見ることができ、引き込まれるように読みました。表向きの情報ではわからない内容が見て取れる。この時代の文化などもっと知りたい意欲がわきました。2022/10/10

はちがみっつ

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本の表紙が違うけど、中身は同じなので登録。 タイトルにある寮の寮監であった山原鶴さんの生涯を語りつつ、当時の女子大学を取り巻く環境や内実についてのドキュメンタリー。 ガッツリした歴史書ではなく、有名人程の起伏も少ないが、当時の面影を感じるには、読みやすくていい。2019/03/10

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