復活 - ポロネーズ第五十六番

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復活 - ポロネーズ第五十六番

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103327417
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

未知のウイルス、感染爆発、民族滅亡の危機、そして占領――属国と化した日本を救う「唯一の希望」がいま、二人の高校生に託された!

未知のウイルス、感染爆発、民族滅亡の危機、そして超大国による、占領――ディストピアに残された、最後の希望とは?日本の独立が失われて既に十年。劣等民族としての日本人には、もはや抵抗する力がなかった。ある不思議な数列と、『涙の雫』なるものを除いて――そして今、運命に選ばれた高校生が旅立つ。未来の鍵となるふたりがディストピアと化した祖国をさまよう果てに見るものは? 稀代のストーリーテラーが贈る、書き下ろし長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

初美マリン

82
正直たとえ小説にしても、あまりにもむごたらしく、ここまで中国を敵対視していいのだろうかと考えてしまった2019/05/05

nyanco

35
古野まほろさん、お初。この作品を初めてに選んだのはたぶん失敗なんでしょうね…中国占領下の近未来の日本。こういった設定の作品も嫌いではないのですが、今の日中関係を考えると、ありえそうな部分もあってきな臭さで気分が悪くなってしまうところもありました。今までの作品が未読なため、キャラを楽しむことも出来ず…前半の学園内の様子とかは、結構、面白かったんですけどね。2012/10/03

ひめありす@灯れ松明の火

33
何を喪った時に国は死ぬのか。領土か、象徴か。それとも国民か。否、言葉を喪った時に国は死ぬのだ。母国を奪われ、文学を取られディストピアと化した日本。許して貰う事で辛うじて手に入れた自由と尊厳。その道に反旗を翻す、ちからある男と女。手に手を取り合っての逃避行、二人ぼっちの孤独な旅路、虐された境遇の中、次第に惹かれ合う二人。全てが終わった時にはと抱く儚い願い。全てが善であり、他方が全て悪ある。そんな二元論は通用しないのだと天帝は青い血と共に嘲笑う。ポロネーズ第五十六番。復活。その音色は金管楽器ラッパ八重隊と共に2012/10/15

藤月はな(灯れ松明の火)

31
文庫版、天帝シリーズで御馴染みの登場人物が織り成すパラレルSFのデストピア。硫化水素による黄色の空、垂れ流しの汚染物によって禍々しい程のピンク色に染まった川、稲穂はなく、白いゴミによって覆われ、産業廃棄物の解体による光で光る山、家畜のように搾取される日本人、焚書、日本語使用の禁止などという描写が寒々しい。誰が悪で、誰が善ということはない。依拠して生きられないことも犠牲や後の侮蔑を与えられようとも残った誇りのために戦おうとするのも選択の一つ。あの人が昴に向けた言葉が哀しい。流れるポロネーズは自由を歌い、願う2012/10/17

マムみかん(*感想は風まかせ*)

25
「天帝」シリーズを未読なのでよく分からないけれど、異色作だそうです(笑) パラレルワールドの日本が舞台なのは同じですが、探偵小説ではなくディストピア小説。 未知のウィルスの感染爆発により民族絶滅の危機に瀕し、中国の支配下にある日本の姿に絶望的な息苦しさを感じます。 日本人の自律と尊厳を取り戻す為の、レジスタンスの切り札とは何か?…修野茉莉の正体は?…冒険と大スペクタクルもあり楽しめました! ただ、ラストは少しモヤっとするかな〜。 2012/09/04

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