音、沈黙と測りあえるほどに

音、沈黙と測りあえるほどに

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  • サイズ A5判/ページ数 241p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784103129011
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0073

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

48
刊行されて間もなく読み、何年か前にも再読した。いま読んでる中沢新一著の「精神の考古学」にて言及されてた。

とまと

17
とりあえず「吃音宣言 どもりのマニフェスト」のみ。武満徹の文章は初めて読み、魅せられた。まだ彼の文章に精通したとは言えないので、簡単に言葉を尽くすのは憚られるが、私には思いもつかない視点を与えてくれ、独特の感性と、知性に溢れる世界に浸れるのは、至福だ。一度読んだらやみつきになる。側に置いて、静かな空間で一人浸るような読書をしたいときに読みたい。私は吃音ではないが、言語化能力が低く話が下手なところがあるのだが、それを肯定する視点を与えられたように思う。装丁や余白の取り方も素敵な、佇まいのいい本でもあります。2013/11/16

とんこつ

7
期待を裏切らない、むしろ期待以上に思惟的濃度の高い一冊だった。若かれし頃の武満徹が音楽や言葉、自然、芸術全般について記した或いは随想的な或いは哲学的な文章が収められている。無際限に拡大を続ける世界にあって、個というものは相対的にやせ細っていかざるを得ない。それは音や言葉についても同様に言える。その流れをどのようにして食い止めることができるのか、音は如何にしてその豊かさを取り戻すことができるのか。そのためには私たちは真に聴くことを、語ること、見ることなどを、取り戻さなければならない。声は生命そのものなのだ。2019/03/28

とまと

7
武満徹31歳の時の作品。3年ぶりに「吃音宣言」を読み直し。しみじみと感動的だ。ただただ自信がなく何もなし得なかった私の20代の生き方さえも肯定し得るものをここに見出だした気がする。どもりこそ、最高じゃないか。言葉は、発音され音(楽)になってこそ命が吹き込まれるということ。観念や論理でガチガチになったものではなく、そういう美しい言葉を使う人でいたい。もう一度、ベートーヴェンを!2016/09/21

coromo

4
本棚整理で出てきました音楽も大好きですが、文章がこんなに素晴らしいとは…!感激。落ち着きましたら感想まとめたいです2016/03/30

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