新潮文庫<br> チャップリン自伝〈下〉栄光の日々

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新潮文庫
チャップリン自伝〈下〉栄光の日々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 590p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102185025
  • NDC分類 778.233
  • Cコード C0174

内容説明

あのお馴染の浮浪者スタイルで、涙と笑いを振りまき、人々の心の奥に深い感動を呼び起した喜劇王が、自ら語った波瀾万丈の生涯。彼は常に大衆の味方、支配者の敵であろうとしつづけ、それがために、こよなく愛した合衆国を去ることになった。しかし、最愛の妻ウーナを得、子供たちに恵まれ、母国イギリスからはサーの称号を受けて、スイスで過した晩年は平和だった。待望の完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

70
サイレント映画からトーキー映画への転換と、大戦の渦中という時勢。問われる芸術性と政治姿勢。滲む苦悩に垣間見る人間味が印象的。本著終盤に記載したフランス劇作家・劇音楽家協会会長の手紙を全文載せたのは、反骨心の現れという感。一方、同じ全文でもメイドと執事の手紙は、半生を通して探し続けた”居場所”への回答であり、自身への慰めでもあったのかもしれない。掲載された各種写真群の中でも、ウーナをモデルとした著者の水彩画がベスト。妻への想いに溢れてる。それにしても、ゲリラ的な試写会かぁ。時勢とは言え、観たかったなぁ。2019/07/20

なないろ花色(はないろ)世界はひとつ

37
英国生まれでアメリカに渡り成功を収めた天才コメディアンの個人史の後編。私は図書館にあった原著(英語版)で読了しましたが日本語でも十分に読書メーターの登録者さんには読んでもらいたい素晴らしい内容です♪彼がどれ程に熱く演技の世界を追求していったか。自分自身であの名作映画の数々を生み出してゆく過程や、ハリウッドで名を上げてゆく道すじがとても鮮明に描かれています。様々な有名人との交流話も面白いし、深い。率直に自分の人生を振り返っているチャップリン氏自身の記憶が素晴らしく映画的・映像的で彼の目線になって読めますよ♪2017/05/26

著者の生き様を学ぶ庵さん

36
喜劇王チャーリー・チャップリン誕生後の交友録と結婚・離婚・再婚の歴史。映画の中身を叩かれることなく、アメリカ式ニセ愛国主義・衆愚性民主主義による吊し上げを食らい、チャップリン一家はイギリス経由でスイスに移住。途中、チャップリンを受け入れるイギリス・フランス政府の度量の大きさに感動。チャップリンの自伝を通じて劇場型の衆愚性民主主義が持つ負の側面を見ることが出来た。2016/10/12

HIRO1970

36
⭐️⭐️⭐️高校の頃に読みました。登録忘れ?100万ページ達成パチパチ2015/05/25

Y2K☮

34
大衆に影響力を持つ芸術家や芸人は、しばしば権力に利用される。募金や節電の呼びかけなど、それが有効な時もある。でも取り込まれて暗黒面へ堕ちる人もいる。たとえばあの人。彼は日本のチャップリンになれるはずだった。貧しい生まれ、ふと涙を誘う喜劇、笑いに全てを捧げる熱意、それに色好みなど共通点も多かった。何が二人を分けたのか。国を敵に回してまで「独裁者」や「殺人狂時代」みたいな映画を創れなかったのはなぜか。太宰治いわく「芸術家は弱者の友」。そうチャップリンは真の芸術家、淀川さんの仰る通り映画のシェークスピアだった。2018/06/07

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