新潮文庫<br> リチャード三世 (改版)

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新潮文庫
リチャード三世 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102020111
  • NDC分類 932
  • Cコード C0197

内容説明

身体に障害を負った野心家グロスター公リチャードは、兄のエドワード四世王が病に倒れると、王劇を狙い、その明晰な知能と冷徹な論理で、次つぎに残忍な陰謀をくわだて、ついに王位につく―。魔性の君主リチャードを中心に、薔薇戦争へといたるヨーク家の内紛をたどり、口を開いた人間性のおそろしい深淵に、劇詩人シェイクスピアが、真っ向からいどんだ傑作史劇である。

著者等紹介

シェイクスピア,ウィリアム[シェイクスピア,ウィリアム][Shakespeare,William]
1564‐1616。ストラトフォード・オン・エイヴォンに生る。20歳頃出郷、初めロンドンで役者、後に座付作者として活躍。本編はじめ約37編の史劇・悲劇・喜劇を創作。詩作にも秀で、エリザベス朝ルネサンス文学の巨星となる。47歳で突如隠退、余生を故郷で送った

福田恒存[フクダツネアリ]
1912‐1994。東京生れ。東大英文科卒。評論・翻訳・劇作・演出の各分野で精力的に活躍。芸術院会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

186
登場人物も多く、相互の関係も複雑であるために最初はやや分かりにくい。それもある意味では当然で、史劇『リチャード3世』には、それに先行する『ヘンリー6世』で描かれた史実が前提になっているからだ。シェイクスピアの作品群の中では比較的初期のもののようだが、その最大の魅力はリチャードの造型と、それを台詞で浮き彫りにしていく妙味だろう。この時代(史実は15世紀末、劇の初演は16世紀末)にあって、神を全く畏れることなく、悪の魅力を振りまくリチャード。史劇ゆえ、いたしかたないものの、最後が勧善懲悪で終わるのが残念だ。2014/04/29

ケイ

113
シェイクスピアの歴史劇の中でも希代のワル リチャード三世。『ロストキング』の映画鑑賞を終えて再読。映画の最初の方で、街の公民館のようなところで演じられるリチャード三世の冒頭が劇中劇で映し出されるのだが、ああここか!と思った。ワルがワルを演じる理由、それを観客に語って取り込もうとするのだ。フォースタス博士のように悪魔と手を組もうとする男。ヨーク、ランカスター両家の殺し合いの混乱と恨み合い、一般民衆の語る「良心」て面倒なもの。そして神の子の如くのリッチモンドの登場で潮目が変わる。面白いはずだわ2023/10/31

まーくん

99
映画『ロスト・キング』―舞台「リチャード三世」を観劇した主婦が、何百年もの間行方不明だというリチャード三世の遺骨探しに情熱を燃やしていくと言う実話。2012年、イングランド中部の街レスターの駐車場で素人の主婦が遺骨を発見したというニュースは聞き覚えがあった。で、映画を観ようと思った次第だが、受験に世界史も取らなかった理系人間でリチャード三世と言っても名前くらいしか知らない。そこで予習のつもりで、シェークスピアに挑戦。慣れない戯曲に最初は戸惑いましたが、小気味よく毒のあるセリフの応酬に次第に引き込まれた。⇒2023/09/30

アナーキー靴下

93
再読。『オセロー』のイアーゴーがとても格好良く見えた高校時代、シェイクスピアの悪役として名高いらしい本作を知り読んだ。当時はリチャードの悪党宣言を文字通り受け取っていたと思うが、今読むと悪党どころか最後まで揺るがぬ信念を持つ者のように見える。自らが選ばれることは誰かを蹴落とすこと、決意を鈍らせるだけの移ろいやすい良心など無用。悔やむ心は善ゆえでも、懺悔で罪が帳消しになる筈もない。どんな悪行を為しても大義名分によって正義になり、その陰には憎悪が芽吹く。味方がいなければ悪人として死ぬしかない、見事な歴史劇だ。2021/09/15

syaori

66
「お前達みんな、この男の憎しみの生贄となり、そいつはお前達の憎しみの生贄となるのだ」! この史劇で繰り広げられるのは呪いの儀式。その司祭たるリチャードは何と躊躇なく手を下してゆくことか。兄を、一族を、臣下を屠り、死んでゆく者や残された妻や子の、実の母親からの呪詛さえも身に受けて疾走しながら、しかし自分もいつかは生贄になることを知っている。彼らを笑う彼自身、「いずれすぐ死なねばならぬのだ」。それまでに「どこまで行けるか!」 呪詛や悲嘆の言葉をも煌めかせるシェイクスピアの言葉の強さ、その疾走感を楽しみました。2019/03/29

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