新潮文庫<br> 太陽の子

  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
太陽の子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101331034
  • NDC分類 913.6

内容説明

厳しい現実を明るく生きぬく少女の眼を通し、人間のやさしさの本当の意味を問う感動長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしみん

26
言わずと知れた名作。小学六年生のふうちゃんのお父さんは、沖縄の戦争が原因で心の病を患う。ふうちゃんはその理由を知る為に精一杯に進み始める。児童文学という括りでは惜しい、沢山の人に読んで欲しい作品。戦争が残したものは何か、先生の在り方、人と関わるとはどういう事か・・・色んな事がぎゅっと詰まっている。ふうちゃんは温かくて、優しくて、真っ直ぐだ。そばにいる人達も本当に温かい。不完全で傷ついていても、人はこんなに優しくなれるんだ。そして、その人の為に戦える強さがあって初めて、大切な人を守れるんだなと思った。2012/07/19

とも

19
本編の最初から最後に至るまで人間の温かさ、優しさ、在り方が溢れていた。沖縄戦という戦争の悲劇が物語の根底に常に流れており、テーマとしても奥深い物語だった。 素敵な一冊でした。2015/07/03

tono

10
「てだのふあ・おきなわ亭」。「てだ」は太陽、「ふあ」は子。神戸の下町で「太陽の子」の名前を冠する琉球料理店。沖縄出身者が集う日溜まりのような場所を舞台にした、心を震わせる長編作品。こんにち、沖縄への旅行者は引きも切らない。私も沖縄が大好きだ。けれども、私たちは楽しみながらも、本当は本作で描かれたような沖縄の悲しみを、日本人として、強く深く胸に刻み付ける必要があるのだ。子どもたちにも是非読ませたい。心に響き、大切な何かを残してくれる。本当の優しさを、本当の勇気を、かけがえのない人生は何なのかということを。2014/12/18

sakadonohito

9
読む人によっては説教臭く感じる所もあるかもしれないが個人的にはとても良かった。優しさとは、勇気とは、思いやりとは何なのか教えられたような気がした。会話が関西弁(兵庫)なせいか読んでいて非常にテンポ良く、明るさや人情を感じた。久しぶりに薦めたい本に出会った。古いので電子書籍推奨(BookWalkerなら読み放題にもある)。2021/03/24

shizuka

8
きよしくんが更正していくさま、おおきなぬいぐるみを買ってくるところ、おとうちゃんのやさしさ、ふうちゃんのまっすぐなところ。まだ生きてると泣きじゃくるところ。作中の『家は借りて住め、本は買って読め。』小学生で出会った言葉だけれど、30年近くたっても忘れていない。むしろなんとなく実行している。本は買って読んでいる。全部わたしの宝物。2013/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574153
  • ご注意事項