内容説明
鏡にうった“左打者”野村の姿をみて、打撃の極意をつかんだ門田博光。打球のピッチャー返しを心掛けることが結果的に「右翼打ち」名人につながった落合博満。相手投手の決めダマをわざわざ狙い打った長島茂雄。一流選手には誰にも真似のできない技が必ず一つはある。プロ野球選手２１人をはじめ、各界の一流選手たち３３人の必殺ワザ誕生にまつわる人間ドラマ・運命の不思議さを写し出す。
目次
鈴木啓示
近藤和彦
長島茂雄
杉浦忠
張本勲
野村克也
山本浩二
門田博光
牛島和彦
落合博満
西本聖
木下富雄
松本匡史
小林誠二
篠塚利夫
村田兆治
東尾修
八重樫幸雄
山森真幸
杉浦享
山本雅夫
山下泰裕
逆鉾
原田哲夫
琴風
渡辺二郎
森末慎二
平尾誠二
清嶋彰一
千代の富士
古賀稔彦
長州力
〓阿玉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水生クレイモア
7
自分が生まれるより前に活躍した選手、大げさに言えば歴史上の偉人のエピソードを読む感覚ですがスポーツノンフィクションとして面白かった。
たーくん
4
再読→→→鏡にうった“左打者”野村の姿をみて、打撃の極意をつかんだ門田博光。打球のピッチャー返しを心掛けることが結果的に「右翼打ち」名人につながった落合博満。相手投手の決めダマをわざわざ狙い打った長島茂雄。一流選手には誰にも真似のできない技が必ず一つはある。プロ野球選手21人をはじめ、各界の一流選手たち33人の必殺ワザ誕生にまつわる人間ドラマ・運命の不思議さを写し出す。2023/06/23
v&b
2
プロ野球史上、自分の背番号を結婚式にあてたのは近藤和彦ただひとりである→ホントか？ みたいな感じも随所にあるけど、どう足掻いても（ルポや評伝は）あるラインを越えたら外に出せないし、と割り切れば小気味良い調子が快感になってくる。「伝える」という言葉も頻出。あまり必殺技とは関係ないように思える、野村克也の「圭子の夢は夜ひらく」を歌ったシーンが印象的。漫画でも出来すぎのシーンだと思う。水島ファンは是非。どこにも回収されないので余計こころに残る。2016/08/07
がんぞ
2
p176「１年に１回どころか、１０年に１回のプレーのために練習しておくのが真のプロフェッショナルだ」この本ではないがホームスチールは損な策と普通には思われても、それが成立する状況のためにシーズン前から練習しておくのがプロ野球の面白さを示すことになる。面白いこと言うのがスターのように思うが、プレーで感動させられれば球趣はそれに尽きる。外野フライを捕り損なったふりをして走り出したランナーを刺すプレーがあった。「まず危険な捕り方をして球を追う仕草をしなければならない」それの代償でピンチを救い、相手を悔しがらせる2012/08/31
