出版社内容情報
市井人情ものの傑作『橋ものがたり』、ユニークな剣豪が活躍する『たそがれ清兵衛』『用心棒日月抄』、「海坂藩もの」の代表作『?しぐれ』――。時代小説を通して日本人の矜持を描き続けた藤沢周平。人間の繊細な心を深く優しく包み込む国民的作家の素顔に迫る。代表作のジャンル別の紹介・くわしい評伝・作品をより楽しむためのコラムや読み物など、文豪の新たな魅力を発見できるシリーズ！
内容説明
市井人情ものの傑作『橋ものがたり』、ユニークな剣豪が活躍する『たそがれ清兵衛』『用心棒日月抄』、「海坂藩もの」の代表作『蝉しぐれ』―。時代小説を通して日本人の矜持を描き続けた藤沢周平。人間の繊細な心を深く優しく包み込む国民的作家の素顔に迫る。
目次
ジャンル別！藤沢周平作品ナビ―数多の作品のなかからジャンル別にオススメを紹介！（市井の哀歓；海坂藩 ほか）
人生に効く！藤沢周平の名言
藤沢作品を彩った名優たち（麻生祐未；伊東四朗 ほか）
評伝 藤沢周平
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
98
ジャンル別藤沢周平ナビ、作品の中の名言集、藤沢作品のドラマに関わった俳優たち（北大路欣也、伊東四朗他）のエッセイ、「評伝 藤沢周平」で構成されている。藤沢周平氏の作品は大きく分けて武家物、市井物に分けられる。そこをうまくジャンル分けされていた。藤沢作品を読む上で重宝するガイドブックだと感じると共にこれから藤沢作品を読もうとしている方にはとても参考になると思う。2023/01/16
じいじ
90
今、「おまえのいちばん好きな作家は？」…と訊かれたら、迷うことなく「藤沢周平」と私は答えます。このガイドブック『文豪ナビー藤沢周平』は、もっと早く出版して欲しかった。まず、頭の企画【ジャンル別】の作品ナビが、藤沢小説を理解するうえで、非常に解り易いです。①市井の哀歓 ②海坂藩 ③武士の矜持 ④捕物帳 ⑤義に生きる…この5つのジャンル分けが秀逸です。【評伝 藤沢周平】知らなかった藤沢氏の側面が丁寧に書かれています。氏の生まれ故郷・山形県鶴岡を、桜の季節にぜひ訪ねてみたくなりました。2023/01/23
クプクプ
74
私は藤沢周平の本を一冊も読んでいませんが、映画では藤沢周平の作品を数多く見ていることに気づきました。藤沢作品に出演した俳優のインタビューが載っていて、田中泯、檀れい、東山紀之の文章は印象に残りました。藤沢周平は20代の時に集団検診で肺結核が判明し、東京都東村山の病院に入院したことを知りました。東村山は私の自宅から割と近いので、藤沢周平に親近感が湧きました。しかし、何といっても、藤沢周平の娘さんの遠藤展子（のぶこ）さんのコラムがよかったです。私も機会があったら、藤沢周平の本を読んでみたいと思いました。2022/10/29
がらくたどん
59
ご感想に惹かれて。「藤沢周平」には無条件で反応してしまうため年初に購入したまま安心してしまった本。読まにゃ～♪代表作紹介はホントに「代表作」で「隠れた」を期待すると微妙だが井上ひさしによる海坂藩城下図が掲載されており好感度急上昇だ。かつて古い文藝春秋を県立図書館まで出向いて複写させてもらった苦労が思い出される。小っちゃいけど頑張れば読めるし。映像化作品の出演者による思い出話の掲載も藤沢作品の愛され方が感じられてとても楽しい。「普通」に憧れながら一向ままならぬ人生を辛抱強く耕して滋味に溢れる作品を咲かせた。2022/08/15
けやき
55
藤沢周平の作品世界へ誘うガイド本として。静かで力強い生き方を学ぶ一助に！奇しくも今日は藤沢周平さんの誕生日でしたー(^-^)ゝ2021/12/26
