内容説明
「まだ…まだ死ねぬぞ、まだ十人あまりもいる…」死病に冒されながら、世話になった村に巣くう無頼浪人どもの一掃を最後の仕事と心に決め、ひとり剣をにぎる中年の剣客・村松太九蔵。その助太刀に小兵衛の藤原国助作二尺三寸が冴える「十番斬り」。小兵衛の亡妻お貞への情愛を彷彿させる「白い猫」「密通浪人」。〔辻斬り〕事件のその後を描き味わい深い一編「罪ほろぼし」など、シリーズ第12弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
30
【再読】剣客商売シリーズ第12弾。今回もどの話も面白くよい読書でした。2024/03/21
まめこ
20
★★★★★なんと!こないだ生まれた小太郎がもう2歳だと?!登場しないけど成長してるんだなぁ。ちなみに小兵衛さんは65歳!まだまだ超絶強い小兵衛さんだが前妻お貞さんを偲ばせる「白い猫」と「密通浪人」はおセンチ気分でしんみり。ひょんなことから酒を酌み交わすようになった大治郎と高橋老人。しかし彼は大治郎の旧友の仇であった「逃げる人」。20年…現実も本の中もあっという間だなぁ。2022/11/27
mintia
12
物語に引き込まれた。剣客商売は全巻読破したい。2019/02/26
toshi
7
鬼平の剣友、井関録之助が名前だけ登場2015/01/26
へたれのけい
6
池波さんは読み心地良すぎ。真冬の温泉ですな。あとは、風呂上がりのマッサージで完璧。…でもなぁ、たまには、翻訳の長編とかを手にするのもありか。どうしましょう。2014/08/22