新潮文庫<br> 如何なる星の下に

新潮文庫
如何なる星の下に

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784101039015
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

33
☆☆☆★ タイトルから重い内容を想像していたが、浅草を活写した通俗小説だった。レビューの踊子に岡惚れする倉橋と、彼をめぐる芸人達とのたわいのないやり取りが面白かった。2021/07/16

Shinya Fukuda

1
作者の浅草に対する愛情が伝わってくる。浅草は作者自身なのかもしれない。最初は主人公倉橋と美佐子が知り合う所から始まる。倉橋は小柳雅子という踊り子に想いを寄せる。そこにドサ貫、大屋五郎、末弘春吉、瓶口黒須兵衛等一癖も二癖もある芸人が絡んでくる。美佐子の妹市川玲子が嘗て倉橋の妻だった鮎子に大屋を取られ失意のまま死んでいく。それ故に美佐子は浅草以外の人間がちょっかいを出すなという、終盤になって小柳雅子が美佐子の一番下の妹と判明する。妹にまで手を出すなという。朝野という同業者が半主人公だというのが解説にある。2024/02/15

no.ma

1
図書館で書庫から出していただき、茶褐色の頁をピンセットでめくるような気分で読む。昭和13,14年の浅草が、芸人たちが、目の前に迫ってくる。途中で日記になったり、読者に話しかけてきたり、生き生きとした鮮やかな文章だ。解説に、とても現代的であると書かれている。確かにそうだなと思う。ん?こちらの時代が間違っているような気がしてしまう。風流お好み焼「惚太郎」があるかどうか、浅草に行って確かめてみたくなる。2010/02/07

ステビア

1
タイトルから予想してたのとはだいぶ違ったけど良かった。風俗小説かな。2013/04/24

ヤマニシ

0
「私が手を差しのべても、その手をうけつけない浅草の顔。」(p104)2022/11/08

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