新潮文庫<br> 象工場のハッピーエンド

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新潮文庫
象工場のハッピーエンド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 173p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101001319
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0195

内容説明

春が来るとジョン・アプダイクを思い出す。ジョン・アプダイクを読むと1968年の春を思い出す。ほんのちょっとしたことなのだけど、我々の人生や世界観はそのような「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする…。都会的なセンチメンタリズムに充ちた13の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー。語り下ろし対談も収録した新編集版。

目次

カティーサーク自身のための広告
クリスマス
ある種のコーヒーの飲み方について
ジョン・アプダイクを読むための最良の場所
FUN、FUN、FUN
万年筆
スパゲティー工場の秘密
マイ・ネーム・イズ・アーチャー
A DAY in THE LIFE
双子町の双子まつり
マイ・スニーカー・ストーリー
鏡の中の夕焼け
サヴォイでストンプ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイク

165
パラパラ本を捲ると水丸氏の絵が多くある。巻末に著者との対談がありこちらも強い印象を受けた。長編と短編は描き方が異なると言う。長編は中身に沿った絵が多いと思うが、短編ではこの本の通り関係ない絵が多いが違和感はない。著者の文章は1970年代後半を中心に書いており音楽等はよく分からないが雰囲気は分かる。「スパゲティー工場の秘密」に出てくる「羊男」や「双子の美少女」は後の作品の原型のような感じだ。また「マイ・スニーカー・ストーリー」や「鏡の中の夕焼け」は著者の創造力の原点を垣間見た印象である。気軽に読める本だ。2016/01/23

新地学@児童書病発動中

128
ひさしぶりに読み返したら、懐かしさを感じた。村上さんはこういうポップカルチャー寄りの作品もうまい。安西さんのイラストがそれを引き立てている。というより、対等な関係で、文とイラストが響き合って、独特の世界を作り上げている。1980年代という時代が持っていた、華やかさの中にある哀愁をうまくとらえた作品集だと思う。私もロス・マクドナルドが好きなので「マイ・ネーム・イズ・アーチャー」が一番の好み。「登場人物達はみんな暗い帽子をかぶったかんじで」という比喩が絶妙だ。2016/10/21

ヴェネツィア

102
この本が契機になって『日出る国の工場』が誕生したらしいので、読む順序が逆になってしまったが、とりわけ不都合はなさそうだ。ここでも、安西水丸とのコラボレーション。1983年に出版されているのだが、過ぎ去った1960年代の後半を回顧する掌編が多い。中には1930年代を再現する「サヴォイでストンプ」なども。絵は本文とは全く独立して描かれたらしいが、こちらも瓶入りのコカ・コーラがあったりして、偶然にも懐古風。篇中では、もっとも初期に書かれたという「鏡の中の夕焼け」が、ちょっと淋しさのあるメルヘンで好ましい。2012/09/29

kinkin

99
13の短編集。挿画は安西水丸さん。どれもいい話だが中で気に入ったのは「カティサーク自身のための広告」「ある種のコーヒーの飲み方について」「マイ・スニーカー・ストーリー」。カティサーク・・はついお酒が飲みたくなってしまうし、ある種の・・・に書かれていたリチャード・ブローディガンの言葉(時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題)とても素敵な言葉なので手帳に書き留めた。安西水丸さんのイラストもいい感じだ、村上春樹の文と相性の良さにいつもうなずいてしまう。表紙を外して小さな額にいれるのもいいかも。2016/09/10

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

64
☆3.75 ここで僕が語る物語は結構どうでも良い物語である。 というかなんの役にも立たない物語ばかりだ。 だからといってあまり気を悪くしないでもらいたい。 だってそうだろう。本当のところ象は工場で作られるわけではないし、いったい何がハッピーエンドなんだか。 やれやれ、僕は、そう心の中で呟くだろう。 羊男と208と209の双子の美少女は「作りなおし」と声を合わせることだろう。

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