出版社内容情報
創世記、出エジプト記、列王紀、歴代志…と、壮大なスケールで鮮やかに展開する旧約聖書の世界。この一冊で、聖書がより身近なものとなります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
371
タテ43cm、ヨコ31cm、重量3kgと、これまた大型本。写真家、白川義員の代表作でもある一連の聖書の世界シリーズの1冊の、これは旧約篇。なんとローマ教皇庁立聖書研究所所長(当時)モーリス・ギルバート師が序文を寄せている。すなわち、教皇庁公認といってもいい写真集である。大判の良さを十全に発揮しているのがまずは大きな特質。そして、行きたくてもおいそれとは行けない旧約の地ーアララット山やモーゼが足跡を残した地、聖書を読んでも想像するしかなかったエリコやヘブロン、ミツパなどがカメラに捉えられる。⇒2020/09/07
なる
25
旧約聖書の世界をたどる、という題名だけ見ると、なんとなくわかった気になってしまうかもしれない。最初は興味本位で、ガイド本の延長で眺めていた。けれど途中でおかしいことに気づく。刊行は1983年、ドローンなんてない時代だ。俯瞰の写真はどうしてるのか?航空写真にしたってチャーターできるの?あとがきを読んで驚愕させられる。航空写真も一部あるけれど、基本的にほとんど足だ。俯瞰が必要であれば時には山に登って撮影する。気が遠くなる工程を経てつくられた。1枚1枚が血の結晶だ。とても真似できない。2020/11/22