出版社内容情報
ギリシアはヨーロッパにとって理性の母国である。はたしてこの理性の国に異界はあるのか。その異界はどのように近代にひきつがれたのか。そして旅はアイヌ、沖縄へと続く。
ヨーロッパの近代文明は、ギリシアの理性とイスラエルの信仰、すなわちキリスト教を受けついで成立したが、主役はあくまでギリシア的理性であり、この理性の復活が近代科学を生み巨大な物質文明をもたらした。ギリシアはヨーロッパにとって理性の母国であり、われわれはこの理性の国の異界を探検しなければならない。この理性の国に異界はあるのか。その異界はどのように近代にひきつがれたのか。異界への旅は、アイヌ、沖縄へと続き、いよいよ佳境に入る。
内容説明
「神秘と幻想」知の彷徨。異界探検で見た死と再生の物語。
目次
第三の旅・予言者の翼
抽象
神秘
幻想
黄夢
第四の旅・母文明
アイヌ
沖縄