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出版社内容情報
ガメラ映画の生みの親・高橋二三があたためていた、オリジナル・ガメラ・ストーリーが小説で登場! 地中からよみがえったガメラとフェニックスが怪獣大決戦。そしてガメラを見守る謎の女・みわの感動の物語。
内容説明
19××年、東京上空のオゾン層が突然破壊され、殺人光線が容赦なく街々を焼き尽くした。その頃、アンデス山中、ナスカの地上絵の下からガメラが出現。時を同じくして謎の怪獣フェニックスも姿を現した…。あの興奮再び。ガメラが帰ってきた。“ガメラ”の産みの親、脚本家・高橋二三がSQ文庫のために書下ろしたオリジナルストーリー。あまりにも奇想天外なSF伝奇ロマンの誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
75
昭和ガメラシリーズの脚本を手がけた著者が、1995年平成ガメラ第一作公開直後に発表した小説。オゾン層の破壊により地表に降りそそぐ太陽光、ガメラとフェニックスの出現、工業地帯を破壊する両怪獣の真の目的は。ナスカの地上絵や八百比丘尼伝説を採り入れ、国や政策という個を超えた時代の波に翻弄された人々の哀しみを描き、人の過ちをガメラとフェニックスに託し警告する。思わせぶりな描写も多く、そこを楽しめるかどうかという部分もあるけれど、思う存分描ききったという思いが伝わって来るようでした。ガメラよ...永遠なれ。2020/01/29