出版社内容情報
人にはみな郷里がある、家族がある……帰る所がある!!
父が死んだ、私が長い間いだき続けてきたわだかまりを解かないままに……十数年ぶりに帰った郷里はなにを語りかけてくるのか。 セピア色の記憶の彼方からよみがえる思いがけない真実。初めて知る母の、そして父の優しくもせつない想い
谷口ジローが自らの故郷・鳥取を舞台に、人生の機微を鮮やかに描き尽くした傑作コミック。 「郷里に帰る……のではない、いつの日か郷里がそれぞれの心の中に帰って来るのだ」 繊細なタッチが読む者の心深くに染み込む感動を与える谷口漫画の最高峰!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hibimoriSitaro
2
再読。2002年1月初版。ああ,父を亡くしてから読みかえすと,違うな。おれも何十年も帰らなかった。ムカシは何とも思わなかったのにな。2020/06/20
歩月るな
0
今ではこのお話はずっしりとくる。2012/08/12
bb
0
父の思い出話をききながら、自分が父を避けてきたことを少しずつ後悔し始める主人公の、淡々とした表情がとくに印象的。「勉強はな、できるうちにやっといた方がええで。就職はいつでもできるだけえ。」・・・今では逆だなあ。2012/10/24
ender-san
0
ある意味、「漫画」の凄味を感じる本。2010/05/28