小学館文庫<br> 犬を飼う

  • ポイントキャンペーン

小学館文庫
犬を飼う

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 179p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094150018
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

愛犬の最期を看取る日々…命の重さを知らされる名作!

「たかが犬一匹、しかし、なくしたものがこれほど大きなものだとは思わなかった。そしてタムの死が私たちに残してくれたもの……それはさらに大きく大切なものだった」 谷口ジローが自らの体験にもとづいて描いた、愛犬の最期を看取る悲しくも感動的な日々。生命の重さがいやおうもなく胸を打つ。第三十七回小学館漫画賞審査委員特別賞受賞の名編。 ほかに『そして…猫を飼う』『庭のながめ』『三人の日々』『約束の地』の傑作4編を収録。文芸コミックの決定版。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

118
動物が出てくる5編のコミック。冒頭の「犬を飼う」が傑作で、涙なしには読めない。動物を飼う喜びと悲しみをこれほど鮮やかに描いた作品は少ないだろう。歳をとってよろよろになった愛犬タムが必死になって生きようとする姿を見ると、命とは何かとか、生きるとは何かという問いかけが、胸の奥から湧き上がってくる。動物は言葉を話せないので、歳をとって病気になって苦しんでいる姿を見ると、哀れを誘った。動物の看取りも、人間の看取りと同じぐらいつらいのだと思う。生きとし生けるものの命は、限りなく重いことを教えてくれる名作。2017/01/22

yumiha

50
表題作に何度もうるうる(T_T)させられた。犬も人間も老衰になって死へむかってゆく過程が同じだし、それでも生きようとする姿を見守るしかできない周りの葛藤も同じだと思った。つらいけど、読まなければならない。「そして…猫を飼う」など他の章も、人情の微妙な揺らぎをきちんと描いていて、やっぱり谷川ジロ-は、エエわぁ。2023/09/02

マリリン

48
犬を飼いたくて郊外に引っ越し、愛犬が年老いて徐々に死期が近づく様子を描いた表題作に感涙。まさに家族の記録だ。飼う...という事は責任や拘束、喪失がつきまとう。生き物を一度でもキチンと飼った事があれば、喜びや感動は計り知れない貴重な思い出となり心に残り優しい気持ちになれる。「そして…猫を飼う」「庭の眺め」も良い。猫の母性本能は奥深い。出産を終えた母猫に与える卵の黄身は...そういう意味があったのか。「約束の地」は登山家とユキヒョウの話。全ての作品から動物たちと人間の暖かいつながりを感じる。2021/01/03

ひ  ほ

33
読友さんからお勧めいただいた本。この本を読んでやっぱりペットも家族なんだと思いました。素敵な本を紹介してくださった読友さんに感謝です。2017/09/12

まつじん

30
ちょっと図書カードが当たったもんで本屋へぶらり、おすすめの読み切り漫画特集のコーナーで魅入られたように手に取りました。うん、なんかとってもいい感じです。泣けてきます、それでもワシも犬猫飼いたいなぁ~と思わせてくれます。2013/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/391700
  • ご注意事項