出版社内容情報
時代を超えて胸にせまる日本の名山100選。
江戸時代後期の関東文人画の大御所・谷文晁が描いた日本全国88座に、江戸時代に名山とされていた月山、御岳山、苗場山、戸隠山など12座を加えた百名山の木版画集。現在の標高や所在地などのデータも合わせて収録。江戸時代の人々が眺め暮らした景色を、今も見ることはできるのだろうか。新幹線も飛行機もない時代に何日も歩いて山に近づき、遮蔽物を排除して俯瞰した視点から描かれたこれらの山岳図に注目。
内容説明
江戸時代の人々が眺め暮らした景色を、今も見ることはできるだろうか。当然のことながら、江戸人が昭和新山の存在を知るはずもなく、また、いくたびも噴火を繰り返す桜島が、かつてはその名のとおり島だった場景を我々が見ることはもはやできない。新幹線も飛行機もない時代に何日も歩いて山に近づき、遮蔽物を排除して俯瞰した視点から描かれたこれらの山岳図は、当時の画家の「このように描きたい」という願望が生み出した産物でもある。時代を超えて胸にせまる日本の名山を、江戸時代の山人谷文晁らが描いた興味津々山岳絵図。
目次
羊蹄山(志利辺津山)
樽前山(玳瑁陟)
有珠山(臼岳)
駒ヶ岳(内浦岳)
恵山(恵山)
釜臥山(臥釜山)
岩木山(巌木山)
七時雨山(七時雨山)
姫神山(玉東山)〔ほか〕