出版社内容情報
アンソロジー第2弾、鳴り物入りで鬼神降臨
3カ月連続刊行で贈る特選妖怪アンソロジー。巻之弐は「響き交わす鬼」と題して、異形の真打ち“鬼”を特集。尾崎紅葉の“絵草子”から、芥川、野坂昭如、小松和彦らが描く鬼物語。そして加門七海、霜島ケイの書き下ろし競作まで、過去と最新の「鬼譚」が交錯する夢の精華集がついに実現! 「文藝妖怪名鑑」に登場するのは、土蜘蛛、ぬりかべ、一反木綿、うぶめ、化け蟹、オトロシなど、いずれ劣らぬつわものばかり。漫画、小説、エッセイ、詩歌……何でもありのモノノケワールド。
内容説明
好評の“妖怪文藝”シリーズ第二弾は、日本妖怪の代表格たる“鬼”を大特集。「桃太郎は嫌い」と断じる加門七海と霜島ケイが、酒呑童子絵巻から現代の特撮ヒーローまで、愛する鬼たちの魅力を語る巻頭対談とそれぞれの書き下ろし作品で競演。さらに明治の文豪から平成の碩学まで過去と最新の鬼譚が響き交わす夢の精華集が実現した。「文藝妖怪名鑑」には、土蜘蛛、山彦、化け蟹、一反木綿、大蟻、オトロシ、姑獲鳥など、テレビでもおなじみの魔物が続々登場。漫画、小説、エッセイ、詩歌…時代を超えジャンルを超えて日本文学史に跋扈する物怪たちが大集結。
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。怪談専門誌『幽』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中原れい
36
響鬼さん関連で元々好きなジャンルの本があるときいてたまらず入手。楽しくて少しずつゆっくり味わった。尾崎紅葉・椋鳩十・香山滋・今江祥智の筆致がすばらしすぎる!編者東を見直した(ファンの方ごめんなさい)1冊。あ~やっぱり妖怪っていいですね^^2020/05/19
たく
1
なるほど、鬼ってそういう見方もできるな!と。目からうろこ。2014/04/18
小林ミノリ
1
妖怪が登場する文芸作品のアンソロジーその弐、今回は「鬼」がテーマです、サブタイトルに「響き」の文字があるように、あのライダーに捧ぐオマージュでもあります。
たっかみーん
1
先生に「響鬼関連載ってるよ」と言われ。面白かったです。2013/06/30
Sasami
1
鬼は恐ろしいだけではなくて、どこか哀愁漂うモノなのだと思った。そこが魅力なのかもしれない。『鉢の木』と『鬼の実』の話が特に好き。2012/09/09