小学館文庫
妖怪文藝〈巻之1〉モノノケ大合戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094028379
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

文学の森から妖怪たちが大挙してやってくる

3カ月連続刊行で贈る、全3巻の特選妖怪アンソロジー。神話・伝承・古典から、文豪の名作、現代人気作家の作品まで、日本文学に登場する物の怪たちが一堂に集結。各巻ごとに特集を設けるとともに、怪奇文学の第一線で活躍する作家陣の対談も配した充実の内容。1巻目の特集は「モノノケ大合戦」。覇権争い、恋の鞘当て、あるいは眷属の存亡をかけて、河童、妖狐、天狗らが合戦を繰り広げる特集5編のほか、バラエティ豊かな11編を収録。

内容説明

神話・伝承・古典から、文豪の名作、現代人気作家の作品まで、日本文学に登場した物の怪たちが一堂に会する「妖怪文芸」シリーズ第一弾。京極夏彦と編者が妖怪本の魅力を語り尽くす巻頭対談。続く大特集は「モノノケ大合戦」だ。覇権争い、恋の鞘当て、あるいは眷属の存亡をかけて、海坊主、河童、妖狐、天狗らが闘いの火花を散らす五編は読み応えたっぷり。さらには「文芸妖怪名鑑」と題して、バラエティ豊かな十一編を収録。川姫、小豆洗い、傘化け、ぬらりひょん、砂かけ婆にろくろ首、雪女、豆腐小僧まで。懐かしくも恐ろしい妖怪たちが、活字の海から躍り出る。

目次

対談 書物の海から妖怪世界へ(京極夏彦・東雅夫)
特集 モノノケ大合戦(月は沈みぬ―越国妖怪譚(南条範夫)
河童将軍(村上元三)
妖恋魔譚(藤原審爾)
狐の生肝(石川淳)
荒譚(稲垣足穂))
文芸妖怪名鑑(牛を殺すこと(入沢康夫)
川姫(土屋北彦)
小豆洗い(龍胆寺旻)
覚海上人天狗になる事(谷崎潤一郎)
ぬらりひょん(水木しげる)
からかさ神(小田仁二郎)
すなかけばば(別役実)
轆轤首(石川鴻斎/小倉斉訳)
雪女(今江祥智)
猩猩(野上豊一郎編)
豆腐小僧(京極夏彦))

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。妖怪専門誌『幽』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさっち

5
人魚、女郎蜘蛛、河童、ぬらりしょんの話は面白かった。古典や能楽、狂言の台本は難しくて読めなかったり、読めても意味わかんなかったりで後半はペースダウン…。2014/09/10

カヨ@小鬼

3
様々な妖怪話が載った一冊、ぬらりひょんや対談が面白かったです。「妖恋魔譚」が少し切なくて好みでした。2014/09/02

三谷銀屋

2
ホラーとはまた一味違う「妖怪小説」を集めたアンソロジー。ユーモラスで人間よりも人間臭い妖怪達が跋扈する。前半「モノノケ合戦」は、妖怪達の戦いをテーマにした五作。後半「文藝妖怪名鑑」は小豆洗いやぬらりひょん等各妖怪にフューチャーした掌編集。特にモノノケ合戦はどの話も面白く、どこかとぼけた様子の妖怪達に愛らしさを感じる。美貌の人魚姫を巡って天狗や蝦蟇仙人等の妖怪達が恋の鞘当てをする「月は沈みぬ」(南條範夫)、年を経たからかさが秘境の里で神様と勘違いされて祀り上げられる「からかさ神」(小田仁二郎)好き。2019/12/28

ババニラ

1
昔話を読んでる感じ。対談は面白い。河童が良かった2014/08/06

たく

0
いまいち…対談は面白い。 いや、妖怪って陰惨だったり寒気がしたり、というものよりこう淡々といることが多いものって気もするけど。2014/04/16

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