出版社内容情報
(宮本憲一)
昭和35年、池田内閣の国民所得倍増計画に幕を開けた経済の高度成長は、10年間で日本に都市化と大量消費社会を出現させた。40年代になると公害などのひずみがあらわになり、各地に市民運動がわきおこるなど、経済大国に成長した日本は、教科書なき1980年代・90年代を模索する。21世紀を前に、日本はどこに向かうのか?昭和64年1月、昭和天皇で逝去までを大幅増補した最新の昭和史。
内容説明
戦後15年、経済の季節を迎えた日本は、昭和40年代末には、資本主義世界第2位の経済力をもつに至った。そして、2度の石油ショック、円高ドル安の荒波を乗りこえ、50年代には名実共にゆるぎない「経済大国」の地位を固めたのである。しかし、その繁栄の一方では、公害の激化、農村から都市への人口移動、大量消費生活様式の普及、労働運動の変質…など、日本の社会は大きく変化した。日本は、どこへ行こうとしているのか?
目次
経済大国の光と影―はじめに
経済の高度成長
都市化と大量消費社会
「企業国家」と地域開発
「公害先進国」日本
過密の都市と過疎の農村
異議申し立ての時代
新しい政治の流れ
「戦後は終わった」
混迷のなかへ
戦後世界体制の再編成
いずこへいくか―世紀末の未来像
参考文献
年表
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