昭和の歴史 〈第2巻〉 昭和の恐慌 中村政則

昭和の歴史 〈第2巻〉 昭和の恐慌 中村政則

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784094011029
  • NDC分類 210.7

出版社内容情報

(中村政則)

昭和と改元されて7か月後、芥川龍之介は「唯ぼんやりとした不安」から自殺をとげた。その予感は正しかった。普選の実施による民衆の政治参加、都市のモボ・モガ、映画の流行など、華やかさのかげで日本をおおう暗雲はその影を濃くしつつあった。昭和2年3月に始まった金融恐慌は、2年後の世界大恐慌とあいまって、日本に大きな変貌を強いることとなったのである。

内容説明

「唯ぼんやりとした不安」芥川龍之介が死に際して残した言葉は、昭和初年の国民の感情を言い表わしていた。金融恐慌につづく世界大恐慌、浜口首相の狙撃など相次ぐテロ、そして張作霖爆殺事件…に揺れる昭和初期の実相を描く。

目次

昭和の開幕―はじめに
金融恐慌
中国侵略への布石
デモクラシーの岐路
ロンドン軍縮会議
金解禁
大恐慌と日本経済の破局
恐慌と独占
不景気と世相
破局からの脱出