出版社内容情報
NGOの支援によって脱北した北朝鮮青年たちが祖国の現状を伝えるべく再潜入。暴発と崩壊の瀬戸際に直面する北朝鮮の中枢では今何が起きているのか。北朝鮮の人間でしかなしえない現在進行形の衝撃潜入レポート。
2002年の小泉訪朝以来、拉致被害者の帰国、核開発の告白など北朝鮮情勢に国民的関心が高まっている。北朝鮮の民主化を支援するNGO「RENK（救え！ 北朝鮮の民衆／緊急行動ネットワーク）は、脱北者の亡命などを手助けしてきたが、鎖国状態にある北朝鮮の現状を探るため脱北青年たちを再潜入させた。本書は、移動の困難な北朝鮮国内を実際に歩き、警戒の目をかいくぐってもたらされた彼らの報告をRENK代表の李英和氏（関西大学助教授）がまとめ、分析したものである。2002年から実施された経済改革の実態は「金日成による国民浄化に他ならない」と、李氏は結論づけている。まさに北朝鮮の人間でしかなしえない現在進行形の衝撃潜入レポートである。
内容説明
北朝鮮の経済改革とは金正日による「国民浄化」だった！「地雷なき３８度線」中朝国境を越えてもたらされた脱北青年による衝撃の内部報告。
目次
第１章 決死の極秘潜入レポート（これが北朝鮮で初めて撮られた反政府「打倒・金正日」の落書きだ；「金正日の経済改革」は断末魔のあがきだ ほか）
第２章 アメリカが狙う難民大量亡命作戦（脱北難民が溢れる朝中国境の現実；朝中国境を彷徨う飢えた「子供難民」と「売春婦」 ほか）
第３章 金正日の自白外交と体制延命（金正日の経済改革は北朝鮮国民と国際社会を欺くペテンである；金正日と朝鮮総連の足元を崩す「在日韓国・朝鮮人の拉致」が浮上！ ほか）
第４章 「人道援助」より「人道的介入」を（援助物資を「横流し」する腐敗現場を潜入撮；国際的人道援助を愚弄する金正日の「難民虐待指令」 ほか）
著者等紹介
李英和［リエイワ］［ＬｅｅＹｏｎｇｈｗａ］
１９５４年在日朝鮮人三世として大阪に生まれる。関西大学卒業。１９９１年平壌の朝鮮社会科学院に留学。１９９３年ＲＥＮＫ（救え！北朝鮮の民衆／緊急行動ネットワーク）を結成し、現在代表を務める。関西大学経済学部助教授
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