出版社内容情報
20世紀ロシアの政治家と芸術家の葛藤劇
帝政ロシアで秘密警察の手先となった過去をもつスターリンは、自らのこのトラウマを癒すため、多くの人間を「粛清」の名目で抹殺してきた。ショスタコーヴィチ、プロコフィエフなどの音楽、ゴーリキー、ブルガーコフ、パステルナークなどの小説、マヤコフスキー、エレンブルクなどの詩、エイゼンシテインなどの映画―どれをとっても20世紀ソ連の芸術作品は美しいものばかりだ! 自由のないところに、真の芸術作品は生まれるのか? スターリンのモノローグをまじえながら、芸術家を巻き込んで繰り広げられたソ連秘密警察の大テロルの裏面をえぐる迫真のドキュメント。
内容説明
芸術とは、権力とは何か?神は存在するのか、しないのか?ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、パステルナーク、ゾーシチェンコ、エイゼンシテイン、ドヴジェンコら、世界的な芸術家、作家たちと歴代の秘密警察長官を巻き込み、スターリン支配下に現出した恐るべきテロルの実態をえぐる迫真のドキュメント。
目次
第1章 奇跡―大審問官の誕生(事件ファイル1 レーニン死す;事件ファイル2 フルンゼ「謀殺」 ほか)
第2章 暗雲―二発の銃声(事件ファイル3 マヤコフスキー自殺;事件ファイル4 キーロフ暗殺 ほか)
第3章 神秘―大テロルの時代(事件ファイル5 ゴーリキー毒殺;事件ファイル6 ブハーリン銃殺 ほか)
第4章 聖戦―ナチス・ドイツとの闘い(事件ファイル7 トロツキー暗殺;事件ファイル8 「カティンの森」虐殺 ほか)
第5章 権威―「われは国家なり」(事件ファイル9 ソロモン・ミホエルス暗殺;事件ファイル10 スターリン死す ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
の
INTERNATIONAL