• ポイントキャンペーン

祖先の物語〈下〉―ドーキンスの生命史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 454p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093562126
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0098

出版社内容情報

生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅

「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。私たちヒトからはじまり、チンパンジー、様々な哺乳類、爬虫類、魚類、さらには植物、菌類、細菌に至るまでの、すべての生物との共通祖先を巡る後ろ向きの巡礼の旅です。すべての現生生物群に対する最新の知見を豊富に盛り込み、私たちヒトとの共通祖先の姿を想像してゆきます。上巻は、ヒトと両生類の共通祖先に至る17種類の祖先たちの物語。下巻では、全生物との共通祖先にたどりつきます。明晰な理論と細密な想像画で再現するその姿は圧巻です。研究者をはじめ、生物学を志す学生はもちろん、生物に興味をもつすべての人々が必携すべき、現代生物学最高の1冊です。

内容説明

生命進化をさかのぼる巡礼の旅は、ヒトと魚の共通祖先に辿り着く。さらに、無脊椎動物、菌類、アメーバ、植物…。共通祖先を巡る旅は続く。『利己的な遺伝子』の著者による、壮大な生命進化の物語。

目次

肺魚
シーラカンス
条鰭類
サメとその仲間
ヤツメウナギとメクラウナギ
ナメクジウオ
ホヤ類
ヒトデとその仲間
旧口動物
無体腔型扁形動物
刺胞動物
有櫛動物
板形動物
カイメン類
襟鞭毛虫類
ドリップス
菌類
アメーバ動物
植物
不確かなグループ
古細菌
真正細菌

著者等紹介

ドーキンス,リチャード[ドーキンス,リチャード][Dawkins,Richard]
1941年生まれ。進化生物学者。オックスフォード大学卒業。現在はオックスフォード大学の科学啓蒙のためのチャールズ・シモニー講座教授。英国学士院会員。1976年の『利己的な遺伝子』によって世界にその名をとどろかせた。その後も、『延長された表現型』、『盲目の時計職人』、『遺伝子の川』、『虹の解体』などの著作を通じて、ダーウィン主義的な進化観の普及と啓蒙に努める

垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、現在科学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
共通祖先が次々と現われ、魚類から植物へ、真核生物へ辿る旅は生物の起源の問題に突き当たる。自ら性質を保持しつつ自己複製する能力はどうやって生まれるのか?本書は原質に関する実験紹介をしながら、誕生の場所に関して太陽を生命誕生の前提とした宗教的通念を覆す熱水噴出孔の説を有力視する。最後に、グールドの進化の巻き戻しの可能性の説に対し、進化は傾向を持つゆえに必然という収斂進化を採る著者は、その考えが社会ダーウィニズムに似る危険を承知で、「軍拡競争」の比喩を用いて優れた能力を持つように変化を重ねることが進化と捉える。2017/03/04

£‥±±

4
 子供の頃の植物・動物の2分類は遙か昔、その後の5界説(動物界、植物界・菌界・原生動物界、モネラ界)も既に古く、現在は人間もキノコも植物もアメーバも真核動物として比較的近い仲間と見做されている事が改めて解った。  そして、真核生物の私たちは細菌類よりも古細菌類に近い事も。  合間にエッセイ的に挟み込まれた、同じ種で有りながら何故人類はこんなに視覚的差が大きいのか、に関する考察も興味深かった。 2022/03/27

ゆずこまめ

4
下巻になるとメンバーが細菌とかになってくるので、ご先祖様だよ!と言われてもちょっと複雑な気分。 先祖代々のお墓に一緒に入ってたらびっくりしてしまうな。 でもその感覚的にはあり得ない真実の物語で面白かった。2020/08/06

GASHOW

3
祖先は、植物であり菌でもある。地球で太陽エネルギーを変換している。過去に何度か大量絶滅を繰り返しているから人類も絶滅する可能性は非常に高いという。そこから進化をやりなおしたらどんな生物になるのだろう。直立歩行になったきっかけが、原生人類にとってかっこよくてモテたからというのは、納得。2014/08/08

tama

3
図書館本 いやー読んだ読んだ そうですかー、ホヤは海綿より新しい種族で、人間と祖先が共通でしたか。しかし、私が小中学生の頃に理科の時間に習ったことや、当時の科学漫画本などで得た知識はどえらく古いものになってるんですねぇ。アメーバも植物より新しいし、キノコは植物じゃなかったし、なにより有機化合物が「自己複製」をやったのが生物の初めで、しばらくして原初単細胞生物が他の奴らを自分の中に取り込んで共棲・機能分業するようになり、そこから多細胞生物が始まったってのはこの本で知りました。読んだ甲斐はあったどー!2014/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/571306
  • ご注意事項