出版社内容情報
日本最大級の薬局チェーンを築きあげたかと思えば、なんと松戸市長選に出馬し、当選。そのアイデアと手腕は「地方行政の理想モデル」と絶賛。経営者としても、政治家としても大成功をおさめた不世出の傑物の一代記。
"女子高生に人気の""マツキヨ""は名政治家の名前だった!???本書は、高名なすぐやる課をはじめ、さまざまなアイデア行政で勇名を馳せた元松戸市長・松本清氏(故人)の一代記。「マツモトキヨシ」を創業、日本で一、二を争う薬局チェーンに育て上げたその企業経営センスで、市政を大改革。すぐやる課以外にも「市民権出前係」「しあわせ課」などかつてないセクションをつぎつぎに新設し、インフラ整備にあたっても、資金捻出の新ルートを開拓した。ほどなく「松戸市株式会社」は地方行政の理想モデルとして、遠く海外からも注目されるようになる。松本清が志半ばで他界して20年以上の時を経たいまもなお、その斬新さは色褪せておらず、われわれを驚嘆させる。 そしてその行政手腕だけでなく、松本清はひとりの人間としても魅力にあふれていた??登庁の途中、気軽に公用車に老人を乗せる庶民性、「市役所は市民のために役立つ人のいる所」など""松本清語録""を生んだ機知、そしてなによりも官僚主義を嫌い、市民を「お客様」と呼んだサービス精神。自ら「おれは薬屋のオヤジ」と評したその人物像もあますところなくクローズアップする。在任わずか4年半。しかしこの1600日間は、青島都政・横山府政誕生から1年を経たいま、地方行政とはなにかを改めて問うている。"
目次
第1章 企業感覚で地方行政を変えた男
第2章 県会議員を夢見た裸足の少年
第3章 「薬局マツモトキヨシ」繁盛記
第4章 前代未聞の「安売り薬局」誕生
第5章 「稟議」「ハンコ」「たらい回し」追放
第6章 「すぐやる課」センセーション
第7章 市民のためなら「法も曲げる」
第8章 施設を量産した「やりくり」の魔法
第9章 「日本一の都市」の夢を市民に
第10章 みごと返上、「医療砂漠」の汚名
第11章 松本清とはなんだったか
感想・レビュー
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ひじり☆
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taeko