地球人ライブラリー<br> 悪魔の棲む台地―ロスト・ワールド

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地球人ライブラリー
悪魔の棲む台地―ロスト・ワールド

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784092510111
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

英国科学界きっての鼻つまみものにして天才動物学者が、生きた恐竜の捕獲に南米ギアナ高原にわけ入った。そして遭遇したものは…。1912年に発表されたSF小説の名作。ジュラシック・パークの原型がここにある。

 「ジュラ紀に属する生物が今も存在するという私の学説にご異議のある方は、どうぞ私とともに未知の世界を調査していただきたい。」イギリス科学界きっての乱暴者にして天才動物学者、チャレンジャー教授。全ヨーロッパの科学者を向こうにまわして、生きた恐竜の存在を証明するために、彼は南米ギアナ高地にわけ入った。急流をカヌーでさかのぼり、膝までもぐる沼地を渡り、密林の果てに発見したのは、数百メートルの垂直な絶壁で外界から完全に隔絶された巨大な台地。その台地の上で彼らが遭遇したものは…。「燃えている木が、怪物の顔へまともに突きつけられた。一瞬、巨大なカエルのような面構えが浮かび上がった。いぼだらけで鱗に覆われた皮膚が目に入り、だらりと開いた口からは生血がしたたっていた。次の瞬間、茂みに大きな音をたてて、この恐ろしい訪問者は姿を消した」 絶滅したはずの恐竜たちがうごめく失われた世界。台地からの脱出路を閉ざされた調査隊に、殺人鬼と化した猿人集団が襲いかかる。一九一二年に発表され、人跡未踏のギアナ高地を世界中に知らしめた、SF小説不朽の名作。 「ジュラシック・パーク」をはじめ恐竜SFの原型がここにある。

内容説明

アマゾン川奥地で発見された謎のスケッチブックに描かれていた、絶滅した古代生物。調査に赴いた探検隊は、恐竜たちのうごめく“失われた世界”でインディオと猿人の凄惨な戦いに巻き込まれる―。SF・冒険小説の原型となった、文豪ドイルの先駆的名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

20
「失われた世界」というのが一般的な邦題らしい。コナン・ドイル=シャーロック・ホームズという知識しかなかったので、まさかこんなSF小説を書いていたとは驚いた。 アマゾン奥地の高台が悪魔の棲む大地。恐竜は勿論出てくるのだけれど、それよりも猿人との戦いがほとんどだった。恐竜を期待していたから、ちょっと残念。どんなに力が強くても、知恵のある方が恐ろしいということかな。 好きな人の気を引くために参加した主人公の新聞記者くんは微笑ましく、堅物のチャレンジャー教授は破天荒で面白い。良いコンビ。2016/06/02

aoyami

2
まず、コナン・ドイルが探偵小説以外にも色々と書いているということを、この本で初めて知りました。南米のギアナ高地にまだ太古の生物が存在するか?ということを調べるため、おじいちゃん科学者2人、中年の軍人1人、若いジャーナリスト1人というパーティが組まれ、冒険をしていく。あらすじを読んだだけでワクワクする設定なのだけど、実際に読んでみてその期待は全く裏切られなかった。ただ、巻末に「本書は原典のハイライトを新訳したものである」とあるので、元々はもっと長いのかな?その分子供でも読みやすいのだと思います。2016/08/26

三太郎

0
有名なロスト・ワールドを今更ながら読むwコナン・ドイルだし名作だし長~~いんだろうな~と避けてきたのだが、図書館で手にしてみたら、児童小説よりあっさりして短くて驚いた。かといって平板な印象はなく、特派員が危機的状況下で綴る手紙という形式が簡潔なのに非常にスリリングで的確な演出になっており、夢中になって読了。犠牲者は一人も出てないのに胸が痛む切ない終幕・・・女は恐竜より恐ろしい!がんばれマローン、地球上の全男は君の味方だからな!;;2017/11/26

しゃお

0
シャーロック・ホームズの生みの親として名高いコナン・ドイルの描く冒険小説。女性に振られてジャングル探検に参加、という英国版金色夜叉みたいなスタートだ。主要メンバー4人はみな個性的で、冒険の間もその個性と特技を如何なく発揮し続ける。ヨーロッパを出発してアマゾンを遡り、秘境ギアナ高地へ。そこで彼らを待っていたのは…。 雄大な自然、未知の生物、立ちはだかる危険。冒険小説を盛り上げる要素がバランスよく配置され、内容も平易で読みやすい。ラストも痛快。2016/02/20

さっちゃん

0
読み始めてあれ?読んだことがあると気づく。「悪魔の棲む台地」ではなく「ロストワールド」という題で。はるか昔に読んで細部を忘れていたが、再読してもやはり面白かった。2015/02/17

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