出版社内容情報
●『ドラえもん』はドラマの宝庫です。捨てられた子猫たちや野良犬との心温まる交流を描いた話など心にしみる美しいストーリー。また、開発で伐採される植物や汚染された川に戻れなくなったサケ(酒)の話など人間と自然との係わりを考えさせられるもの。そんな時代を超え、世代を超えて読み継がれてほしい感動の物語17編を収録。▼第1話/ペロ! 生きかえって▼第2話/ぞうとおじさん▼第3話/こいのぼり▼第4話/台風のフー子▼第5話/さようなら、ドラえもん▼第6話/帰ってきたドラえもん▼第7話/ネコが会社を作ったよ▼第8話/ドロン葉▼第9話/タンポポ空を行く▼第10話/ぼくをタスケロン▼第11話/ココロコロン▼第12話/うつしっぱなしミラー▼第13話/のら犬「イチ」の国▼第14話/羽アリのゆくえ▼第15話/野生ペット小屋▼第16話/さらばキー坊▼第17話/酒の泳ぐ川▼解説/副田義也
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
89
感動的なドラえもんのお話を集めたアンソロジー。「ペロ!生きかえって」、「ぞうとおじさん」、「さようなら、ドラえもん」の3つは子供の頃に読んだことを覚えていたので、よほど強い印象を受けたのだろう。特に「さようなら、ドラえもん」はボコボコになりながら、ドラえもんのために頑張るのび太の姿が忘れがたい。読み終わって、中学の時に自殺した友達を思い出した。彼もドラえもんが好きでいつも読んでいた。両親が厳しく、学校でも落ちこぼれていた中学生の慰めが、ドラえもんだったのかも。それを考えると藤子不二雄に感謝したくなる。2014/06/25
馨
36
ドラえもんの感動話のみのコミック文庫。学生時代に1度読んでこのシリーズがお気に入りでした。帰ってきたドラえもんが最高ですが、その他の話も結構長編映画になっているものが多いので好きです。キー坊は映画で再会した時はオッサンになっていましたしw2017/03/04
にく9
24
のび太、地球の危機救いすぎ(笑)。感動編の名に恥じない感動エピソード集。ドラえもんが帰っちゃう話ばかり取り上げられがちだけどもそれ以上の感動エピソードはたくさんあるなあ。2017/01/26
aiaimo`olelo
20
9月3日はドラえもんの誕生日だと読友さんのコメントで知り、久しぶりにひっぱり出して読みました。ぞうのハナ夫、台風のフー子、タンポポのぼうや、木のキー坊。どれも懐かしく切ない名作ばかり。誰もが何もが皆、役割を負って生まれ出で、この世を交錯していく。それが永遠ではなく刹那的なことだからこそ、深い美しさをまとった真実になって残る。いつまでもそっと大事にしたい読後感でした。 読友さんも台風のフー子を読んで大型台風到来の心配をされていたそうです。このようなリンクや共感を持てるのも読メならではですね。2020/09/03
しゅわ
20
【図書館】テーマ別によむドラえもん。懐かしくなってつい またこのシリーズを借りてきてしまいました。ギャグ漫画だけど、実は胸が熱くなるエピソードや名セリフが多いドラえもん。今回はそんな感動編を集めたものとのこと。動植物が多いけど、そのなかに 私が大好きな台風のフー子があって嬉しかった♪ ただ…普段ギャグ系のエピソードの中にそっと感動系がまざっているのが良かったので、こうやって感動系ばかり集まっていると食傷気味だなぁ~なんて贅沢なことを思ってしまいました。(汗2014/02/03