出版社内容情報
天才的な審美眼と修復技術を持つ贋作専門画廊のオーナー・藤田が、美術界の裏に潜む虚飾を暴く!大ヒット作、待望の文庫化!
▼第1話/地図は導く▼第2話/贋作王・バスティアニーニ[前編、後編]▼第3話/地下墓所(カタコンベ)のアリア▼第4話/下戸 上戸▼第5話/カンボジア クエスト[前編、後編]▼第6話/梅雨晴れの日に…▼第7話/連立不当方程式▼第8話/左官魂▼第9話/聖なる宝石▼第10話/メトロポリタンの一夜▼第11話/化石をめぐる人々▼第12話/修復家の館●主な登場人物/藤田玲司(メトロポリタン美術館の元学芸員で、贋作専門の画廊“ギャラリーフェイク”のオ?ナ?)、サラ・ハリファ(Q首長国の王族の娘で、フジタの秘書)、三田村小夜子(28歳にして高田美術館館長に就任した才女)●あらすじ/ニューヨークにある地図専門店「コロンブス」。だが、そこの老店主は古地図を自分の宝と言い張り、客にはレプリカを売れば充分だと考えていた。先行きに不安を感じた娘のマリアンがいくら忠告しても聞かず、そればかりか残りの貯金を全部はたいて新たな古地図を買ってしまう。彼が“最高の地図”と認めたその代物は、一見ボロ切れのようなのだが…。だが次の瞬間、老店主は興奮のあまり卒倒してしまい、助けを求めて飛び出したマリアンの前に現れたのは、かつて彼女と恋仲だった“宝探し屋”ラモスだった!
感想・レビュー
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sskitto0504
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日本の左官能力はすごいですね。2015/02/10
千木良
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しょせん人間とて神様の複製――不完全な偽物じゃありませんか?(贋作王・バスティアーニ) | ジッポーにはね、使う人贈る人、ひとりひとりの思い入れがこもるんだ。 だから、数多くのデザインがあっていいんだよ。(梅雨晴れの日に…) |自分の職業に、誇りを持って打ち込んでいる人間ほど… この世でかえがたく美しいものはない……(メトロポリタンの一夜)2017/07/08
Pantsel
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ART.6「梅雨晴れの日に」、誕生日にサラからカニ座のジッポーを贈られる。「そう、6月22日はカニの日ですーーっ! フフン♪」(p.172、"♪"は連桁付き16分音符)2013/12/08
歩月るな
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「左官魂」こう、ラストに日本すげえじゃん! ってなるのも楽しいんだよね2012/04/01
とんび
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久しぶりに、エリザベータが出たと思ったらこんだけ? もっと引っ張って良いのにー。2011/08/10