出版社内容情報
戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす!!
▼第25話／打ち合わせ（ミーティング）▼第26話／連結決算▼第27話／社内監査▼第28話／新人研修▼第29話／社会保険▼第30話／懲戒解雇▼第31話／過重労働●主な登場人物／叶ヒロシ（痴呆の母を養う若者。兵役から帰還後「敵討ち執行代理人事務所」に就職する）、ヒグチ（「敵討ち執行代理人事務所」に勤務する女。叶をスカウトする）●あらすじ／スラム街のパブで対象者・トシオと遭遇した叶。黙って座っているふたりを前に、パブで働くコトミは自らの身の上を語り始める。そして彼女の話を聞き終えたふたりは店を出て、雪の中でしばし向かい合う。やがて両者は銃の引き金をひき…（第25話）。●本巻の特徴／トシオ編の結末と、それに続く新章を収録。叶、溝口と離れて執行を行なうことになった山田が、新人二人の初仕事に同行するが、そこに現れたのはトシオを陥れたあの国選警護人で…!?●その他の登場人物／溝口（叶の事務所の先輩で、ベテラン執行代理人。残忍な性格）、山田一郎（叶と同期の執行代理人。生真面目な性格）、トシオ（過去に殺人を犯した青年。その後更生するが、敵討ちの告知を受ける）、飯島・金子（山田に教育を任された新人の執行代理人たち） 、ケイコ（叶と同棲中の恋人。だ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
4
再読。夢は夢のままがいい・・・。そんなコトミの言葉に応えて、メル友と名乗らず、雪のささめく夜の町でヒロシと向き合うトシオ。生きようと足掻く気持ちを棄てた人間はヒロシの生存本能には引っ掛からない。最後にものをいったのは、冷徹な心か。 叶ヒロシと同期の山田くんが成長しつつも、純粋さを無くしてはいない姿も描かれ、〆は猫おばさんに振り回される溝口。彼もまた、一流の執行人故、幻惑されているのだ。2016/03/21
moya
1
山田さんもずいぶん立派になったね…。名前からしてすぐにヤラれると思ってたよ。2014/06/11
shikami
1
ここいらにきて急に物語に深みが増し、なんだか文学的な香りが。考えさせられることが多くなり、流し読みができなくなってきました。非常に良い感じ。楽しみです。下種な国選警護人に鉄槌を加える山田ですが、新人の前では冷静な指導をおこなっていて、着実にプロとして成長しているようです。しかし山田のように仕事の意義を考えて葛藤までしてる人はいったいどれくらいいるのでしょうね。与えられた仕事を深く考えずにただこなしてるだけの、自分みたいな人間はわりと多いような気がします。2010/03/05
Catch_22
0
エリートBBAｗｗｗｗ2013/04/22
