出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/花嫁の父・1?4(しめサバのサンドイッチ、ゴマ入りかき餅キャヴィアのせ、ソバのトマトソース、子牛のカルパッチョ、牛の腿の骨髄フォアグラソース、コンペイトウ)▼第2話/病の秘密・前編、後編(生麸、ヒラメの薄造り、鍋焼きうどん)▼第3話/結婚披露宴・1?7(鯨の尾の身の刺身、鯛の刺身、大根の一夜漬け、鰯の焼物、豆腐のあんかけ、鶏のモツと大根の煮物、ゆで卵のトリュフソースかけ、大トロのあぶり、豆腐よう、フグの唐揚げ、牛肉の刺身、ファッテューチョン、鯛の細造り、鴨丸の椀、マナガツオの味噌幽庵焼き)▼特別架空座談会・四人で話しましょう ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/東西新聞文化部に、おチヨが訪ねてきた。山岡たちの披露宴に招待されたことに礼を言いに来たのだ。だが、彼女にはもうひとつ、山岡にどうしても頼みがあるという。一生のお願いだから、結婚を機会に雄山と仲直りをしてくれ
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
50
士郎とゆう子の感動的な結婚披露宴。雄山が振る舞うのは、贅を限り尽くして材料自慢、技術自慢に陥った心の貧しい美食趣味とは対極の、質素であってもその中にある誰かを喜ばせたいと隅々にまで心を配られた本当の豊かさ。士郎の振る舞うのは、もてなす側の心尽くしと、それを受け取る側がそれを感得する、その心の通じ合い。雄山は己の臆病さ俗物さを、士郎は父への劣等意識を、披露宴の場で堂々と披瀝する。自分の弱さを認めるのはとても苦しいことだけど、それを経ることでのみ人は向上出来る。雄山の言葉に少しずつ変化する士郎の表情が濃やか。2015/06/05
再び読書
27
このレヴューで評判の悪い栗田ゆう子の策略が身を結ぶ。二木、近城の披露宴との合同披露宴に漕ぎつける。また、結婚式の前日に飲みつぶれる山岡、近城もなかなか豪快だ。確かにWHYTE&MACAYの30年なんか一生飲めないような気がする。最近ネットをみるとLAPHROAIGの15年もい今や届かぬ物に変わっている。ウィスキーも時代と共に移ろいます。まずは二組の披露宴から、次のフェーズに入って行くのか、未だ不明です。しかし、究極と至高の戦いは続くってとこでしょうか?2020/04/26
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
15
再読。実質的な最終巻。コンペイトウの作り方のエピソードが良かった(^^)2020/05/24
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
10
山岡&栗田(おまけに近城&二木)の結婚披露宴。巻末に架空インタビューまであって、何と無くめでたい。料理は豪華だが、平凡で幸せな結婚の姿。2011/06/24
読み人知らず
10
ついに結婚。この47巻の厚さ、このタイトル、これだけでもう感慨深い。2010/06/07