出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/生肉勝負・前編、後編(ユッケ、カルパッチォ、タルタルステーキ、馬刺し)▼第2話/続・生肉勝負(牛のレバーの刺身)▼第3話/猫とマーマレード(夏ミカンのマーマレード、イチゴジャム)▼第4話/丼の小宇宙(天丼、親子丼、鉄火丼)▼第5話/のり巻合戦(のり巻き)▼第6話/不器用な魚(ゴリ)▼第7話/ドライビールの秘密・前編、後編(ドライビール)▼第8話/焙じ茶の心(焙じ茶) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/東京競馬場の馬主会の藤馬社長から、山岡にひとつの依頼があった。競馬場の食堂のメニューを考えて欲しいというのだ。実は海原雄山にも同じ依頼をし、料亭で接待したらいきなり怒り出してしまったというのだ。その時のメニューだという牛肉の刺身を見た山岡は、雄山が激高した訳を理解する…(第1話)。▼小泉編集局長の最近の悩みは、猫のこと。どうしても欲しい子猫がいるのだが、飼い主が譲
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
37
ゆう子の「ユッケは単純で、あまり程度の高い料理とは思っていなかった」けれど「(材料を)吟味し尽くして作ると素晴らしい」って台詞がサラッと出てくる辺り、何だかなぁ。初期の巻と齟齬があるような気が…。2014/10/11
再び読書
14
アメリカの輸入柑橘類の薬漬けの現状に唖然とする。今の政治化にはほとほと嫌気がさす。子供には輸入食材は絶対食べさせたくなくなる日本の今に幻滅する。またドライビールについても、当時全メーカーからドライがでていた事に懐かしさすらある。こんな本を読んでなんだが、美味しいとは個人的なものと思っているので、ドライ全否定はしたくない。今まで無かった味という評価でいいのではないかと思う。また、丼、海苔巻きは面白かった。2014/02/22
ひじり☆
12
ビールを飲まない私にはドライビールが気になってしかたなかった。山岡さんの母登場。ほうじ茶病気の母に入れさせるのは確かに酷いって思うだろうな…。生肉もう食べられないなー。2019/03/08
不自他
11
第5回・生肉対決は色んな意味で微妙。仮にも社運を賭けた勝負で何故そんなことをするのか。/丼・のり巻き回は苛立った料理批判が無いので終始楽しく読める。/ほうじ茶の話で山岡さんが過去を追想。この頃から、山岡のお母さんは実は虐げられてはいなかったことにされていく。最初期の暴君雄山を少しずつ無かったことに。
抹茶モナカ
10
山岡士郎を主人公にしたグルメ漫画。絵のタッチと話にオチをつけるので、コミカルな雰囲気があり、そこが魅力。ビールへのこだわり等グルメの蘊蓄が何処まで正しいのか、情報の陳腐化もあり、読んでいて気になる。原作の雁屋さんが何かの権威でもなさそうな感じを受け、個人の趣味嗜好を声高に語っているような気にもなるのは、東日本大震災後の山岡士郎の鼻血事件を発端としての打ち切りのせいか。ビールの味への言及、断言を読んでいて、どうなんだろう、と思う。ボケボケ読む。2020/01/03